石村嘉成さんの歩みと療育、父が回顧 新居浜で講演会(愛媛)
色鮮やかな動物画で知られる愛媛県新居浜市在住のアーティスト石村嘉成さん(30)と父和徳さん(63)の講演会が7日、同市垣生3丁目のマリンパーク新居浜であった。2歳で自閉症と診断された嘉成さんの歩みと、自立を願って母有希子さんと取り組んだ療育について語った。 和徳さんは、療育を「特性に応じて支援し、将来の自立を目指すこと」と説明。新居浜市のトモニ療育センターで、言葉で表現できず泣き叫ぶ2歳の嘉成さんを根気強く椅子に座らせる様子を収めた動画を紹介した。 嫌がることをさせない過保護な育て方では社会性が育たないと強調。嘉成さんが社会の中で生きていけるように、認知力や理解力をつけて心を育てることなどを育児方針に掲げたといい「障害児だからではなく、普通の子育ても同じ」と振り返った。
愛媛新聞社