<中村倫也&土屋太鳳>NHK土曜ドラマで精神科医&看護師役 8月スタート「Shrink―精神科医ヨワイ―」
◇中村倫也さんのコメント
「“そんなこと”で精神科にかかっちゃダメですか?」原作にあるこの言葉に共感し、拡声したいと思いました。私が出会ってきた人の中にも心の病に悩んでいる方は多くいました。そしてその度に、何がしてあげられるんだろう、どう接するのが正しいんだろうと考えてきましたが、正解は分からずにいました。その心の病に名前があること。そして一口に精神疾患と言っても、その原因は、心のストレスによるものから、体の特質によるものまで多岐に及ぶこと。治療法と共に生きる方法があるということ。この作品で描かれるものは、きっと今を生きるすべての人が他人事ではないのだと思います。誰かの、何かのきっかけになることを願って、私自身学びながら、この作品と向き合いたいと思います。
◇土屋太鳳さんのコメント
「ちょっと疲れちゃった」という経験は、誰にでもあると思います。そして、その一言を伝えることができない経験を持つ人も、同じように多いのではないかと思います。私も、その一人です。でも、「誰にでもあること」が積み重なってバランスを取りにくくなった時、たとえば風邪を引いちゃったとか、おなかの調子が悪いとか、虫歯になってしまったとか、そういった体の変化を診ていただけるように、心の変化に寄り添ってくれる場所があったら……世界はもっと温かく、生きやすく、幸せになるのではないかと思います。心の呼吸が浅くなっていることに気が付いて、深呼吸できるような時間。そんな時間を私自身も探しながら、演じたいと思います。
◇原作・七海仁さんのコメント
「Shrink~精神科医ヨワイ~」は、繊細で複雑で、だからこそ面白い精神医療をテーマにした作品です。映像化はさまざまなハードルが考えられるため「難しいかも……」と思っていたのですが、こうしてNHKさんで実現していただけてとてもうれしいです。キャストも、中村さん、土屋さんという大好きなお二人をはじめ、素晴らしい俳優さんばかり。登場人物に新たな輝きを与えてくださるのが今から楽しみです。内容については私も関わらせていただき、中江和仁監督や制作陣の皆さんとたくさんお話をさせていただきました。ドラマ制作のプロフェッショナルとしての情熱や矜持(きょうじ)を肌で感じて、より期待が増しました。「Shrink」に関わってくださったすべての方に感謝しつつ、皆で「今届けたい」と強く願った物語が、見てくださる方の心に真っすぐ届くことを祈っています。