九州地区大会でグランプリに輝いた古賀SA(上り線)の丼（画像はいずれも西日本高速道路サービス・ホールディングス九州支社提供）

　西日本一帯の高速道路のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)で提供される最もおいしい丼を決める「西イチグルメ決定戦」の九州地区大会が2月7日に開かれ、九州自動車道・古賀SA(上り線、福岡県古賀市)の丼がグランプリに輝きました。準グランプリとなった九州道・広川SA(下り線、同県広川町)の丼とともに、3月15日に大阪で開催される本選大会に進出し、「西の丼ぶり王」を目指します。 【写真】九州地区大会に進出した全8品

「西の丼ぶり王」へ！

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　NEXCO西日本グループの西日本高速道路サービス・ホールディングス(大阪市)が主催。「各地域の魅力の発信や、SA・PAグルメの活性化に役立てたい」と、2010年度からメニューコンテストを行っており、今年度で9回目を迎えました。 　今年度のテーマは「あなたが選ぶ、西の丼ぶり王」。西日本全体で103店の97品、うち九州地区は壇之浦PA(山口県下関市)を含む31店の30品がエントリーしました。

味やご当地感で評価

九州地区大会で調理する古賀SAの担当者

　10～11月の販売実績などをふまえ、8品が九州地区大会に進出。福岡県春日市で開かれた地区大会では、製菓専門学校の教員や料理研究家ら5人の審査員が、調理された丼を実食して採点しました。 　地区大会を所管する同社九州支社(福岡市)によると、評価のポイントは▽ネーミング▽味覚▽見た目▽コストパフォーマンス▽地域の食材をうまく活用しているかといった「ご当地感」――などです。 　審査の結果、九州道・古賀SA(上り線)の「天然穴子のフライと天然真鯛(まだい)の茶漬け丼～宗像・玄界の潮風を丼に乗せて～」(税込み1650円)がグランプリに決まりました。天然の真鯛と穴子を使った地域色豊かな一品。ごまダレをかけたり、玄界わかめや博多明太子などと一緒にお茶漬けにしたりして、味の変化も楽しめます。

多彩な味が3月まで

準グランプリとなった九州道・広川SA(下り線)の「とろっカツ元気丼」

　準グランプリとなった九州道・広川SA(下り線)の「とろっカツ元気丼」(1180円)は、脂肪がとろける軟らかい玄海ポークのカツに、長芋のとろろをかけました。「サクッ」と「とろっ」という食感のハーモニーで、食べやすく仕上げています。 　ほかに九州地区大会にノミネートされたのは次の6品です。同支社によると、西イチグルメ決定戦にエントリーした丼は、3月末までは各SA・PAで提供されるそうです。 ・広川SA(上り線)「秘密の奥八女丼」 　耳納山地で育てられた八女もち豚を、器からはみ出る大きさでぜいたくに使った、甘辛いあぶりチャーシュー丼。大木町名産のエリンギの唐揚げをトッピングしている。1380円。（九州道／福岡県広川町） ・宮原SA(上り線)「トマトマリネとうまか赤鶏デミカツソース丼」 　うま味がとても濃い「肥後のうまか赤鶏」のデミカツに、ショウガが香る熊本産トマトマリネを添えた、さわやかな味わいの一品。1380円。（九州道／熊本県氷川町） ・桜島SA(下り線)「黒豚のピリ辛丼」 　鹿児島県産の黒豚を使用した甘辛い丼に、ピリ辛を利かせた。1080円。（九州道／鹿児島県姶良市） ・山田SA(下り線)「これぞ、豚丼。～耳納いっーとんうまみ三昧～」 　福岡県うきは市のブランド豚「耳納いっーとん」をぜいたくに使用。860円。（大分道／福岡県朝倉市） ・山之口SA(上り線)「都城 海はないけど しいチキン」 　宮崎のソウルフード・チキン南蛮と、チキン南蛮風にアレンジした「肉厚しいたけ南蛮」をのせ、それぞれに合う2種類のタルタルソースで味わえる丼。1100円。（宮崎道／宮崎県都城市） ・伊芸SA(下り線)「とんとん丼」 　沖縄のブランド豚「あぐー」のスライスのほか、ラフテー、三枚肉、ソーキ、チャーシューを一度に楽しめる丼。950円。（沖縄道／沖縄県金武町） 　各地区大会を勝ち抜くなどして本選に進出する8品から、上位3品を予想するキャンペーンも開催中。エントリーメニューの購入後、専用フォームから投票し、的中すると抽選で20人にステーキ用宮崎牛が当たります。 　同支社の広報担当者は「3月の本選に進む2品の『西日本イチ』を応援していただくとともに、各SA・PAが開発した地域色豊かなメニューもぜひ、この機会に味わってほしい」と呼びかけています。