春の訪れ告げるシロウオ漁 伝統漁法「簗」掛け設置 唐津市浜玉町の玉島川
唐津市浜玉町の玉島川で6日、春の訪れを告げるシロウオ漁の仕掛け「簗(やな)」の設置が始まった。地域住民でつくる「玉島川しろうおの会」(田中三好代表)が2月中に計8カ所に設置し、漁は3月中旬ごろにピークを迎える。 同会の6人がすだれや竹を組んで簗を作り、V字型につなげて先端に網かごを付けた。水温の上昇とともに川をさかのぼるシロウオの習性を利用して捕らえる伝統的な漁法で、昨年の漁獲量は278キロだった。 同会の坂本智さん(63)は「昨夏の大雨で川底の状態が変わった。影響を若干心配しているが、300キロの漁獲量を目指したい」と話した。 シロウオは2月末から浜玉町の川魚料理店「飴源(あめげん)」で躍り食いや天ぷらなどを味わえ、販売もする。問い合わせは飴源、電話0955(56)6926。(松岡蒼大)
松岡蒼大