小池百合子知事、「石丸新党」参戦見通しの東京都議選に向けて「またいろんな動きが出てくる」
東京都の小池百合子知事は10日、都庁で定例会見を行った。質疑応答で、昨年の都知事選で争った前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(42)が、今夏の東京都議選に向けて新党を立ち上げ、候補者を擁立する考えを示していることへの受け止めを問われる場面があった。 前回2021年都議選では、新党による候補者擁立の動きはなく、小池氏が特別顧問を務める地域政党、都民ファーストの会をはじめ、主に既成政党間の戦いになった。ただ今回は、都知事選で小池氏に次ぐ約165万票を獲得した石丸氏が立ち上げる「石丸新党」が参戦することで都議選の行方がどうなるか、大きな注目を集めている。 小池氏は、「都知事選の時も四十何人(実際は過去最多の56人)が出ましたから、これからどうなるのか。またいろんな動きが出てくるんだろうということなんだと思います」と述べ、今後の動きに関心を持っていることをうかがわせた。 更問いで、2017年都議選に際して小池氏が立ち上げた都民ファーストの会が圧勝し、第1党になった実績を踏まえて「何かアドバイスなどがあればお願いします」と問われると、小池氏は思わず「アドバイス? だれに?」。 記者が「新党を立ち上げようとしている動きに対してです」と答えると、「それは、それぞれお考えになることなのではないですか」と、素っ気なく答えた。 東京都議選は、定数127議席を争う選挙。小池都政下では、2017年の都議選で都民ファーストの会が第1党になり、前回2021年は、自民党が第1党を奪い返した。