50大会ぶり決勝進出の京産大は初優勝へあと一歩で涙のむ 関西学生サッカー選手権決勝
◇第53回関西学生サッカー選手権大会 決勝 京産大1―2同大(2024年6月30日 ヤンマースタジアム長居) 同大が、50大会ぶりに決勝へ進出し初優勝を狙った京産大を下し、13大会ぶり6度目の春の王者に輝いた。 京産大は0―1の前半17分、MF石原央羅(4年=鳥栖U―18)の同点ゴールで追いついたが、後半25分に決勝点となる直接FKを決められ、一度もリードを奪えず敗戦。初優勝は惜しくも夢と消えた。 就任2年目の吉川拓也監督は「90分を通して、自分たちのやりたいことが徹底できなかった。こういう舞台ではミスをしないことやセットプレーが大事になるとチーム全体で話していたんですけど、まだまだ浸透していなかった」と、1点はミスから、もう1点はセットプレーからで2失点しての敗戦を受け止めた。 ただ、昨年はリーグ戦で創部52年目にして初優勝。インカレでも過去最高の準優勝と躍進し、今大会も50大会ぶりの決勝進出。近年の台頭ぶりはめざましい。指揮官は「今年、準優勝まで来られたのも、負け続けたり、2部に落ちたりという時期もOBの方々が1年、1年積み上げてきてくださったからこそ。5年後、10年後にもっと後輩がいい思いをできるように、結果を残し続けないといけない」と責任感をにじませた。