【ROAD TO UFC】鶴屋怜が初回TKO勝ちで9戦無敗のままUFCと契約「負けを知りてえー!」「日本人で最初のUFCチャンピオンになる」
ROAD TO UFC シーズン2 決勝 現地時間2024年2月3日(土)、日本時間4日(日) 米国ネバダ州ラスベガス/UFC APEX 【写真】鶴屋のツイスターはあと一歩極まらず、この後パウンドに切り替えた ▼フライ級(56.7kg以下)決勝 5分3R 〇鶴屋怜(125.5lbs/56.93kg) [1R 4分59秒 TKO] ※パウンド ×ジー・ニウシュイエ(125.5lbs/56.93kg) 優勝者がUFCとの契約を勝ち獲るトーナメントのフライ級決勝。 レスリングベースでPANCRASEフライ級王者の鶴屋は、MMA8戦無敗。初の国際戦となった5月の1回戦ではインドネシアのロナル・シアハーンを2R、父・鶴屋浩ゆずりのVクロスアームロックで極めて一本勝ち。準決勝では、ヒザの負傷の中、LFAで活躍するマーク・クリマコに判定勝ち。フライ級決勝進出を決めた。 対する中国のジー・ニウシュイエ(13勝2敗)は、散打ベースでUFCファイターのスムダルジも所属するエンボーファイトクラブ所属。サウスポー構えから左ストレート、左ハイと左の攻撃を主武器とするが、右ジャブ、右の関節蹴りも鋭く、1回戦ではビリー・パスラタンの跳び蹴りを崩して下からのバギーチョークをかわしてバックマウントからのパウンドでフィニュシュ。 準決勝では前回準優勝の韓国のチェ・ソングクを相手に、ソングクの入り際にカウンターの右、左はストレート、ボディ打ちと打ち分けるなど蹴りのみならずボクシングの上手さも見せている。左を突いて自らテイクダウンも奪っており、寝技は未知数ながら、ポイントメイクにも長けて、判定3-0(30-27×3)のフルマークで決勝進出を決めた。 1R、ともにサウスポー構え。中央を取る鶴屋。ジー・ニウシュイエのジャブの打ち終わりにダブルレッグで組む鶴屋。左で差して押し込み、右は頭に組んで肩パンチ。首相撲からヒザ。 離れるジー・ニウシュイエ。右ボディストレートは遠い。ワンツーの左を突く鶴屋。右前蹴りも見せる。ジー・ニウシュイエの左をもらい後退した鶴屋だが、圧力をかけ直して左を突いて組みに。両脇を差したのはジー・ニウシュイエ。首投げの鶴屋は袈裟固めからマウント、バック! 4の字ロックを組むとリアネイキドチョーク狙い。正対を誘ってツイスターへ! ここは極めきれずもトップを譲らず。バックマウントからパウンド連打で、残り1秒でTKO勝ちした。 試合後、鶴屋は「負けを知りてえー! とりあえず勝てて良かったのと、決勝なので相手も強いと思っていたので、フィニュシュ出来て良かったです。想像よりも早くフィニュシュできて、想像よりも良かったです」と語った。 また、バックステージでは「日本人で最初のUFCチャンピオンになる」と力強く宣言した鶴屋。『ROAD TO UFC』というスキップが許されない過酷なトーナメントを勝ち上がって、手順を踏んでUFCとの契約を手に入れた。 UFCフライ級は現在、平良達郎が5連勝でランキング入りしており、鶴屋はそこに割って入っていくことになる。また、RIZINフライ級王者の堀口恭司、RIZINバンタム級王者の朝倉海もUFCではフライ級で戦いたいと明言しており、移籍が実現すれば日本人初のUFC王者争いはさらに激化しそうだ。
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