仲の良さと人柄で後輩にも可愛がられるインポッシブルの存在【今週グサッときた名言珍言】
【今週グサッときた名言珍言】 「あんなネタでケンカすんな!」 (有吉弘行/日本テレビ系「有吉の壁」12月11日放送) とんねるず×バナナマン「共演NG説」は本当か? 女性週刊誌が再び報じ業界ザワザワ ◇ ◇ ◇ 「有吉の壁」(日本テレビ系)の「今年の優勝」(MVP)がインポッシブルだと有吉弘行の口から発表されると、彼らは涙を流して歓喜した。そんな中、ジャングルポケットの太田博久が「さっき殴り合いのケンカしたばっかり」と笑って明かす。2人は番組で披露するネタを準備するうち、ケンカになってしまったという。そのことに対し、有吉が放った一言が今週の言葉だ。 インポッシブルの2人は芸人界でも随一の仲の良さだが、ちょっとしたきっかけでケンカになってしまったのだ。しかし、それが後を引くことはない。ケンカの直後に周辺にいた芸人たちの求めに応じ、本人たちが“再現”して笑わせたほどだ。そこで明らかになったのは、2人が仲直りした瞬間、止めに入ったトム・ブラウンみちおが泣き出したということ。いかにも芸人的で面白い。 彼ら2人のケンカにまつわるエピソードといえば、後輩の鬼越トマホークたちを止めに入ったエピソードもある。鬼越がケンカを始めたため、温厚な2人がたまらず止めに入った。すると、それに逆ギレした鬼越がインポッシブルの持ちネタに絡め、「おまえら巨大昆虫と一生戦ってろ!」と罵倒したのだ。これが鬼越のケンカ芸誕生のきっかけとなった。 インポッシブルのえいじ(40)とひるちゃん(38)は東京NSCの同じ10期生として出会った。同期には早くから脚光を浴びたオリエンタルラジオ、はんにゃ、フルーツポンチらがおり、「華の10期」などと言われていた。一方、2人は鬼越いわく「裏10期生の首席」(YouTube「鬼越トマホーク喧嘩チャンネル」2024年5月4日)。芸人仲間は誰もが面白いと評価するものの、その男くさい芸風で世間的な人気はなかなか得られなかった。 1年後輩のチョコレートプラネットがよく「一番可愛がっている先輩(笑)」と形容しているように、その人柄で芸人から愛される存在だ。それは今年「有吉の壁」で有吉から最多の「×」判定をもらった芸人として、彼らが主役の企画「シン・えいじ引き出し選手権」が開催されたことからも分かる。前出のケンカの直後からネタにされるのも、その証明だろう。 そのケンカの後、錦鯉・渡辺隆からは「おまえらいい加減にしろ」と怒られたという。そして渡辺は最後に「次のネタ絶対『◯』取るぞ!」と付け加えた。はたしてインポッシブルは、「◯」以上の「優勝」という称号を手に入れたのだ。 (てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)