魚市場の販売委託手数料率 「引き上げの条例改正案」提出先送り/八戸市
「八戸魚市場」が求めていた販売委託手数料の率の引き上げについて八戸市は、12月の市議会定例会で予定していた条例改正案の提出を見送ることにしました。 【八戸市 熊谷市長】 「市議会から様々なご意見をいただきましたことから、ここで一旦立ち止まり、時間を掛けて慎重に検討するため、この度、議案提案を取り止めることとしたものです」 熊谷市長は26日の臨時会見で、記者からの質問に対し、こう答えました。 八戸港の水揚げ不振により、魚市場で卸売業務を行う「八戸魚市場」は6期連続の赤字となっていて、漁業者が支払う販売委託手数料の率の引き上げを市側に要望しています。 市は「市魚市場運営審議会」から率について、現行の3%から4%に引き上げることが妥当との答申を受けていました。 その一方で、市議会の協議会からは、手数料を1%引き上げることは八戸港へ水揚げする船への影響が大きい、といった声が寄せられていました。 【八戸市 熊谷市長】 「委託手数料を引き上げることによりまして、漁業者の収入に影響を及ぼすものでありますが、一方で卸売業者がなくなるのは困るという考えもあります」 熊谷市長は時期は未定としながらも、関係者との協議や調整を行い、なるべく早く議案を提案したいとの考えを示しました。