伝説的な強さ! 日本人が輝いた欧州最強チーム(5)残留目標→優勝!? 日本最強FWと掴んだ奇跡
欧州のビッグクラブ、または名門に所属した日本人選手は多くいる。ただ、数多の実力者に劣ることなく活躍し、クラブに栄光をもたらした日本人は、ほんの一握りである。今回は、日本人選手の輝きもあって最強を証明した欧州のチームを紹介する。(成績は『transfermarkt』を参照)
レスター(2015/16シーズン) 監督:クラウディオ・ラニエリ プレミアリーグ成績:優勝 FAカップ成績:3回戦敗退 EFLカップ成績:4回戦敗退 日本人選手:岡崎慎司 レスターは2014/15シーズンにプレミアリーグ復帰を果たしたばかりだった。このシーズンのリーグ戦は14位フィニッシュで、2015/16シーズンも「残留」がクラブの目標となっていた。しかし、クラウディオ・ラニエリ監督の下で新たなスタートを切ったチームは、開幕からハイペースに勝ち点を奪うと、第13節終了時点で首位に。その後も調子を落とすことがなかったレスターは、誰も予想しなかった奇跡のプレミアリーグ優勝を果たし、サッカー史に新たな1ページを刻んだ。 ラニエリ監督率いるチームの戦術はカウンターで、ポゼッションはほぼ放棄。無尽蔵のスタミナを搭載するエンゴロ・カンテとダニー・ドリンクウォーターがボールをことごとく回収しては攻撃に繋げ、圧倒的なスピードと走力を誇るジェイミー・ヴァーディ、そして左足で魔法をかけられるリヤド・マフレズが速攻を完結させる。とくに、自然と支配率で下回る格上相手との試合にはめっぽう強かった。 岡崎慎司はこのシーズン、プレミアリーグで5得点をマーク。FWとしては少ない数字だが、それでもラニエリ監督から評価されたのは献身性があったからこそ。豊富な運動量を生かしたフォアチェックやプレスバックは、チームのカウンター戦術を成り立たせる上で必要不可欠だった。決して派手ではなかったかもしれないが、岡崎は紛れもなくプレミアリーグ初制覇の立役者である。
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