生き残っていた「幻の貝」養殖で食用化へ ヨーロッパヒラガキを味わう会開かれる 岩手
IBC岩手放送
30年以上前に岩手の海から消滅したとされていたものの、2024年に入って生き残っていたことが確認されたヨーロッパヒラガキ。 このカキを味わってみようという催しが6日、岩手県釜石市で開かれました。 【写真を見る】生き残っていた「幻の貝」養殖で食用化へ ヨーロッパヒラガキを味わう会開かれる 岩手 6日夜、釜石市内のレストランで行われた催しには、三陸の漁業関係者など10人ほどが出席しました。 ヨーロッパヒラガキは1950年代に日本に持ち込まれ三陸でも養殖を試みましたがうまくいかず、岩手では1990年代の初めに消滅したとされていました。 ところが2024年4月、岩手県水産技術センターの調査で山田湾など県内7つの湾でマガキにくっつくなどして生息していることが確認されました。 6日夜は山田町の漁師・福士貴広さんが試験的に育てたヨーロッパヒラガキが、生ガキやフランス料理で振る舞われました。 (ヨーロッパヒラガキの生息を確認した岩手県水産技術センター専門研究員 寺本沙也加さん) 「甘みを感じました。貝柱のいい食感と白ワインが美味しく飲めて美味しいと思いました」 ヨーロッパヒラガキは山田町の漁業者らが本格養殖に取り組むことが決まっていて、幻の貝が三陸の新たな特産品となることが期待されています。
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