気鋭映画スタジオ・A24、日本が舞台のサムライ映画『Bushido』制作へ 監督はグラミー賞MV手がけたヒロ・ムライ
東京出身のアメリカ人映像作家のヒロ・ムライさんが、映画スタジオ・A24と初の長編映画監督作『Bushido』(原題)を制作する。海外メディア「Deadline」などが報じている。 【画像】たまごっち付き破壊兵器が暴走するA24の新作ホラー 「Deadline」の報道によれば、『Bushido』は「封建的な日本を舞台にしたアクション映画になると言われている」と説明。 加えて、「Deadline」は制作の背景として、アメリカのテレビ番組を称える第76回エミー賞で、史上最多18部門を受賞したドラマ『SHOGUN 将軍』の大ヒットに言及。 「侍の物語が文化的価値を持つと認識された」として、『Bushido』の制作決定について、時代的な背景があると指摘している。
「This Is America」MVで世界に衝撃を与えたヒロ・ムライ
ヒロ・ムライさんは数々のMVやTVドラマを手がけてきた人物で、現在最も影響力のある映像作家の一人。 第74回ゴールデングローブ賞でミュージカル・コメディ部門を受賞したTVドラマ『アトランタ』では、多数のエピソードの監督を担当。 また、『アトランタ』の主演/制作総指揮であるドナルド・グローヴァーさんの音楽活動名義チャイルディッシュ・ガンビーノさんの楽曲「This Is America」のMVも制作。 アメリカの銃社会を痛烈に風刺したMVは世界で大きな波紋を呼び、第61回グラミー賞「最優秀ミュージック・ビデオ」を受賞している。 最近では、第75回エミー賞で10部門を受賞した『一流シェフのファミリーレストラン』や、Prime Videoで配信中のドラマ『Mr.&Mrs. スミス』の製作に携わっている。 活動の軸足をTVドラマの製作に移しながら、話題作に関わり続けてきた。それだけに、初の長編映画監督作、それも気鋭の映画制作/配給会社のA24とのタッグとなれば、大きな注目が集まるのは必然だろう。
プロデューサーには『ミッドサマー』のアリ・アスターら
A24は、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(略称『エブエブ』)や『関心領域』など、アカデミー賞受賞作品も輩出しているインディペンデント系の映画制作/配給会社。 日本ではコジマプロダクションと共に、ゲームクリエイター・小島秀夫監督のゲーム『DEATH STRANDING』を実写映画化することでも注目を集めている。 ヒロ・ムライ監督の映画『Bushido』では、脚本を『スパロークリーク 野良犬たちの長い夜』で知られるヘンリー・ダナムさんが担当。 プロデューサーには2人に加え、A24で『ミッドサマー』『ヘレディタリー/継承』を手がけたアリ・アスターさんらも名を連ねている。 『Bushido』の公開時期等の詳細は不明。今後の発表が待たれる。
KAI-YOU編集部