那須川天心、井上尚弥や武居由樹と対戦したモロニー戦で「圧倒的な闘い方をしたい」
プロボクシング興行「Prime Video Boxing11」が来年2月24日に東京・有明アリーナで行われると27日、主催の帝拳ジムが発表した。WBOアジア・パシフィック(AP)バンタム級王者の那須川天心(26)=帝拳=が、前WBO世界同級王者で、現WBC世界同級5位のジェーソン・モロニー(33)=オーストラリア=と同級10回戦で闘う。初の世界王者経験者との対戦となる。 【写真】前WBO世界同級王者で、現WBC世界同級5位のジェーソン・モロニー 那須川は世界王座獲得を狙う勝負の2025年初戦で、チャレンジマッチを選択した。 「僕が世界に通用するのか、しないのかが分かる試合になると思います。やっと(世界王座)ベルトが徐々に見えてきたとも思いますし、自分の中でも、この一戦は絶対に落とせないし、来年は世界のベルトに挑むことにもなると思います。今までで一番の勝負だなと思います。自分の中でも挑戦でもありますし、当たり前にしっかり勝ちたいと思います」 帝拳ジムの本田明彦会長(77)から5人の対戦相手候補を提示されたというが、那須川は最も実績があり、ただ一人知っていたモロニーとの対戦を即決。「チャレンジングなマッチメークだと自分でも思います。生半可な気持ちでやってねーぞっていうのをみんなに分かってもらえるだろうし、本当に自分の実力が本物か偽物かが分かるときなのかなと思いますね。ちょっとのチャレンジでは、なかなかチャレンジと思ってくれないので、ここは勝負に出たという感じ」と武者震いした。 WBO王者だったモロニーは5月に東京ドームで、2度目の防衛戦として武居由樹(28)=大橋=の挑戦を受け、0-3の12回判定負け。王座から陥落したが、最終12回には武居をダウン寸前まで追い込むなど実力の高さを証明した。2020年10月にはWBA、IBF世界バンタム級統一王者だった井上尚弥(大橋)に挑戦(7回KO負け)するなど、世界戦5試合を経験している。那須川は「なんでもできるバランスが取れた選手。怖さもあるし、ここがすごいというよりは、全体的に優れている選手」と警戒した。 それでも「日本人の選手もモロニー選手と試合をしている選手が何人かいるので、その選手とも比べられることにもなると思うんで、そことの闘いでもあるかなとは思います。自分の本当の実力を全部出して、圧倒的な闘い方をしたいなと思います。もちろんKOも狙っていきたいなと思っています」と井上や武居と比較されることも強く意識してリングに上がる決意だ。