大学野球関西オールスター5リーグ対抗戦で優勝した連盟は今秋有利に 他大学との交流も
21日から24日まで、第31回大学野球関西オールスター5リーグ対抗戦がわかさスタジアム京都で行われ、関西6大学が優勝した。 関西の主要大学連盟が、各連盟の選抜メンバーで対戦する大会だ。 各リーグから選ばれた選手で戦うと聞くとNPBと同様の華やかな祭典が思い浮かぶ。そういった側面もある。ただ、そこに加えて出場している連盟の各大学にとっては秋に向けて重要な意味を持つ大会となる。 今大会で優勝した関西6大学の秋季リーグ戦を制した大学は明治神宮大会出場がかかる関西地区大学野球選手権でスーパーシードになるのだ。 スーパーシードの大学は第1代表決定戦から出場することができる。つまり神宮大会への2枠を争うトーナメント戦でいきなり決勝で戦うことができる。敗れた場合も第2代表決定戦に進むため2戦で1勝すれば憧れの舞台に立つことができ、かなり大きなアドバンテージだ。大学選手権直後に対抗戦が行われることもあり、直近に敗れた、もしくは行くことができなかった全国の舞台にもう1度近づくチャンスとなる。 もちろんプロ野球の球宴と同様のメリットもある。他大学の選手との交流だ。 関西6大学では、いずれも大商大の真鍋慧内野手(広陵)と中山優月内野手(智弁学園)のみが1年生で選出された。他連盟のメンバーを見ても1年生は珍しい。 真鍋は他大学の選手もいる選抜チームについて「(周りは)先輩たちばかりなので、どういうイメージでやっているかなどを沢山聞いた」と明かしている。 この大会には今秋の実績に直接関わるメリットも、祭典らしいメリットも共存する。そして、スポーツマンシップにのっとり、試合をするからには勝つという気持ちで戦っていることも間違いないだろう。来年以降も注目の大会だ。【塚本光】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「野球手帳」)