【フィリーズレビュー】前走人気と4角位置から好走馬を分析 京大競馬研の本命はバウンシーステップ
前走人気に着目
3月10日(日)にフィリーズレビュー(GⅡ・芝1400m)が阪神競馬場で行われる。阪神JF3着馬コラソンビート、5着馬シカゴスティング、8着馬ドナベティに、ファンタジーS勝ち馬カルチャーデイ、春菜賞勝ち馬オメガウインクなど注目のメンバーが揃った。過去のレース傾向などを踏まえて予想していく。 【金鯱賞2024 推奨馬】勝率75%で複勝率100%データに該当! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) まず、過去10年のフィリーズRにおける前走人気別成績を調べた。前走1~3番人気の馬は【7-3-5-57】で勝率9.7%、連対率13.9%、複勝率20.8%と優秀な成績。コラソンビート、オメガウインク、バウンシーステップなどが該当する。 前走4~5番人気【2-1-3-26】勝率6.3%、連対率9.4%、複勝率18.8%もまずまずの好成績(ポエットリー、セシリエプラージュ)。前走6~9番人気の馬は振るわず、【1-2-0-38】で連対率は7.3%だ。カルチャーデイ、キャンシーエンゼルなどが該当する。 前走10番人気以下の馬は【1-3-2-24】で複勝率20.0%と数は少ないながらも比較的健闘している。馬券に絡んだ馬はいずれも前走阪神JFで、レベルの高いGⅠでは不人気だった馬がその後、条件を改めて好走していることが分かる。今回であればドナベティ、シカゴスティングが該当する。
差し追込馬が好走傾向
次に過去10年のフィリーズRで好走した馬の4角位置と上がり順位を調べた。すると、このレースでは差し追込馬の好走が目立つことが分かった。 好走馬の多くは中団から後方で競馬を進めた、もしくは上がりをそれなりに使った馬である。馬券に絡んだ30頭のうち23頭、連対20頭のうち18頭は、4角6番手以下または上がり5位以内の馬だった。 このような傾向が見られる理由として、桜花賞を目指すにあたり1600m適性の高い馬はチューリップ賞に行くため、このレースには1200m~1400m向きの馬がこぞって参加し、ペースが流れてしまうからだと考えられる。 勿論、実際のレースにおいてどの馬が中団から後方で競馬を進めるか、速い上がりを使うかを読むのは難しいが、この評価軸を意識した分析を進めていきたい。