「焦らず自分のゴルフをすればいい」期待のルーキー・吉澤柚月【インタビュー】
『週刊ゴルフダイジェスト』2024年1月2日号に掲載した吉澤柚月のインタビュー。誌面の都合で割愛した彼女の肉声をお届けする! 吉澤柚月フォトアルバム
「自分のゴルフ」をすることが大事
3回目の受験でついにプロ入りを果たした吉澤に、これまでのプロテストを振り返ってもらうと、 「1回目は2次で落ちました。そのときは調子が本当にダメで。高校3年でスウィングを変えたんですが、それが悪いほうに向かってしまって。2回目は最終までいきましたし、調子はよかったんですけど、課題にしていたパターが本当に入らなくて……。2回目は最終が大洗GCだったんですが、最終日は風が強くて、前半は集中できたけど、『これ以上落とせない』というふうに考えた途端に、周りが見えなくなって。気づいたら4オーバー打ってました。バーディパットがぜんぜん入らなくて。ショットで1ピン以内に寄っているのに外す、これだと流れが作れないんです。たとえば、パーでもセカンドをミスした後のアプローチを寄せてパーなら流れに乗れるけど、1ピンに付けて外してパーは流れに乗れない。心のダメージが大きいんです。 3回目、今年の最終はJFE瀬戸内海GCだったんですが、リンクスが初めて。どこに打っていいかわからなかった。あそこまで目印にするものがないコースは本当に初めてで。最初は目印がなくて難しいと思ったけど、逆にコースが広く見えてきたので、そんなに苦手な感じはしなかったですね。合格に向けてはパッティングが課題で。大本研太郎コーチに見てもらいました。それまでは『バーディパットは絶対に入れる』という意識。パッティングのアドレスに入る前から気持ちが強くて、結果を先に求めるから、結果が出ないという状態だったんです。それが大本コーチのおかげで、『やることをやって、入ればいいじゃん』というイメージに変わりました。この考え方がいい方向にいったと思います。最終テストでもパッティングはよかったです。いまはバーディパットを外しても流れを待てるようになりましたし、前ほど焦らなくなりました。『自分のゴルフをすればいいんだ』って思えるようになりました。プロテストの勝因はショットもですが、やっぱりパットですね」