全国的にも珍しい女性による裸参り「平笠裸参り」にIBCの徳岡伶美アナが参加!厳しい荒行の末に感じたものとは? 岩手・八幡平市
IBC岩手放送
八幡平市で続けられている全国的にも珍しい女性による裸参り、「平笠裸参り」が行われました。無病息災や五穀豊穣、岩手山の平穏などを願い地域を練り歩く伝統行事にIBCの徳岡伶美アナウンサーが参加しました。 【写真を見る】全国的にも珍しい女性による裸参り「平笠裸参り」にIBCの徳岡伶美アナが参加!厳しい荒行の末に感じたものとは? 岩手・八幡平市 【宮田神社前】 (徳岡伶美アナ リポート) 「入社一年目、岩手の冬らしい伝統行事に参加します!」 8日は、午前7時過ぎから参加者やその家族が平笠地区の公民館に集まり、装束を身に着けました。 今回の参加者は30人。さまざまな思いを胸に冬の荒行に臨みます。 (参加女性) 「実家は盛岡ですが普段はアメリカに住んでいます。もともと八幡平市出身でして、伝統を残していくぞという思い、素晴らしいなと思って、私もその一人としてがんばります」 (小学生) 「がんばるぞ、おー!」 「平笠裸参り」の起源は300年以上前の江戸時代中期、岩手山が噴火した際に山の神の怒りを鎮めるために始まったとされています。 最初は女人禁制で男性のみが参加する行事でしたが、太平洋戦争中に出征した男性の代わりに女性が行うようになったものが現在も残っています。 昭和後期には担い手不足から地域の子どもたちも参加するようになりました。 冷たい風に耐えながらおよそ8キロの道のりです。 【平笠小 休憩】 (徳岡伶美アナ リポート) 「寒くて頭が回らないです。下半身全体が凍ったような感じがします。吹きつく風が私の体に岩手の冬を教えてくれています」 参加者たちは、「咥え紙」と呼ばれる魔除けの紙を口に咥え、山の神が降りる目印とされる「験竿」を掲げて歩きます。 今年は、活動の活発化が懸念される岩手山の平穏も願いながらの裸参りです。 途中、家々や商店で無病息災や商売繁盛を祈願し、休憩もはさみながらおよそ5時間かけて地域を周り、目的地の神社に到着しました。 (小学生) 「だんだんきつくなくなって最後まで行くことができた」 「長く続く行事に参加できてとても良かったなと思っています」 (徳岡伶美アナ リポート) 「厳しい風や雪の中、なんとかゴールすることができて達成感を感じています。こういった伝統行事が、地域のみなさんの願いとともに引き継がれていることを本当に素晴らしいなと思いました。アナウンサーとして岩手の伝統、行事を自分で体験して自分の言葉で伝えることができて、良い一年のスタートになりました。今年も一年がんばります!」
厳しい自然環境にあえて身を置くことで人々の幸福を願う、北国岩手ならではの荒行「平笠裸参り」。 今年1年が皆さまにとって幸多き1年でありますように。
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