6.5Lの[V型12気筒]エンジン搭載!! 5600万円超え830psのフェラーリ[ドーディチ チリンドリ]が日本初登場!
フェラーリジャパンは2024年6月11日、自然吸気の6.5LV12エンジンを搭載した新型2シーターベルリネッタ、「ドーディチ チリンドリ」を都内で日本初公開した。かつての365GTB/4デイトナを思わせるスタイルだが、現場からのレポートをお届け! 【画像ギャラリー】かつての365GTB/4デイトナの再来か?830psの6.5LV12エンジン搭載のフェラーリ、ドーディチ チリンドリを画像でCHECK!!(33枚) 文:武井寛史/写真:ベストカーWeb編集部
■スペシャルな会場でのジャパンプレミア!
フェラーリの最新モデル、「12 Cilindri」(ドーディチ チリンドリ)のジャパンプレミアが東京都内の虎ノ門ヒルズステーションタワー45階で華々しく開催された。ふだんはTシャツとジーンズ姿の私もこの日ばかりは、超高級なイタリア生地でフルオーダーした一張羅のスーツを着て出席。 世界のセレブに愛されるスーパーカースポーツブランドだけあって、ロケーションにもこだわっていて毎度感心させられているが、今回はどんな場所で行われるのかが楽しみのひとつだった。 12気筒エンジンを搭載したモデルはフェラーリにとってスペシャルだ。それだけに今回も非日常を体現されてくれるお洒落な演出があった。ふつうの新車発表会では車体に幕がかかっていてアンベールするのが定番だが、都内の眺望が見渡せる超高層階に主役となる車両を搬入した。 会場は完成したばかりの大作映画を特別な関係者のみが試写できるようなディレクションだっただけに、フェラーリジャパンの力の入れようがわかる。日本初上陸を記念したジャパンプレミアは、プレス向けだけではく顧客も招待して3日間に渡ってお披露目されることになる。
■電動化時代のさなかに12気筒NAエンジン!
最新モデルに与えられた車名「12 Cilindri」は、「12気筒」という意味。日本語だとダサいが、イタリア語になるとなぜかカッコよく感じるのは昭和世代の私だけではないはず。 欧州では化石燃料を排除する方向でEVに舵を切っており、多くの自動車ブランドが政治的な取り組みに迎合するように自然吸気エンジンからの撤退を発表していた。しかし、さすが我らがフェラーリ、ここにきて大排気量のエンジンを搭載したモデルを発表した。 EVのデメリットについてはここでは触れないでおくが、最近、ユーロ圏でもすべて電化するのは無理筋だと気づいたようで、ハイブリッドに方向転換している。フェラーリもグローバル企業として、環境問題は無視できないはずなので、最新モデルはハイブリッドを選択すると思っていたこともあり、個人的に心から賞賛を送りたい。