マイホームの「耐震診断」希望者が急増 能登半島地震で万一に備え【長崎】
テレビ長崎
5月、熊本地方を震源とする地震があり、県内では雲仙市と南島原市で震度3を観測しました。 市や町の助成を受けて住宅の耐震を調べる「耐震診断」の希望者が増え、10日も診断が行われました。 耐震診断を受けたのは西彼・時津町の田川日出勝さんです。 田川さんの住宅は木造2階建てで、1980年に建てられました。 田川日出勝さん 「初めて」「今年の正月、能登半島で(地震が)あった。いつ何時あるか分からないから(受けた)」 今年1月に発生した能登半島地震では8万棟を超える住宅に被害が出ました。 約1割にあたる8千棟以上が全壊、被害があった住宅の多くが建築物の耐震基準が強化された1981年より前に建てられていました。 県によりますと同様の住宅は県内に約17万戸あり、うち4割は改修が済んでいません。 能登半島地震を受けて、県が開いた住宅の耐震化に関する相談会には計82組が参加しました。 耐震診断の問い合わせも増えているといいます。 診断では増築やリフォームのしたかを聞き取りながら、床下や天井裏も見て補強材が入っているかなどを調べます。 診断にあたった建築士は柱や梁などの「劣化」にも注意を呼びかけています。 SABA設計 鯖江康裕 代表取締役(※「鯖」は「さかなへんに青」) 「雨漏り、シロアリ被害がないか、しっかりメンテナンスしていく方が大事」「今後、家のリフォームをするときは、ぜひそれに併せて耐震化も進めてもらえたら」 建築士は住宅の図面を確認したり、雨漏りしていないかなど把握することから始めてほしいとしています。 〈関連情報〉 耐震診断も結果が届くまで約2カ月かかり、予約が立て込んでいる。長崎市では、すでに助成を受けられる耐震診断は希望者で枠いっぱい。例年だと夏ごろまで空きがあるが、今年は特に埋まるのが早いという。
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