「素晴らしいシーズンだった」とメドベージェフ、来季は前哨戦を戦わず全豪OP出場を予定「四大大会からスタートするのは新たな試みだ」<SMASH>
先週行なわれた男子テニスのシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(11月12日~19日/イタリア・トリノ/インドアハードコート/FIN)で準決勝敗退に終わった世界ランク3位のダニール・メドベージェフ(ロシア)が、試合後の記者会見で来季のスケジュールを一部変更すると表明。来年1月中旬に開かれる四大大会「全豪オープン」(1月14日~28日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート)を「新シーズン初戦にする予定だ」と発言した。 【画像】メドベージェフはじめ全米オープン2023で存在感を放つ男子トップ選手の厳選ショットを一挙公開! 今季はロッテルダム(ATP500)、ドーハ(ATP250)、ドバイ(ATP500)で3週連続優勝、9月の全米オープンでは、四大大会5度目の決勝進出を果たすなど素晴らしい成績を残した27歳のメドベージェフ。今年の出場大会数は計22にも及んだものの、特に大きなケガなくハードスケジュールをこなし、通算成績でも66勝18敗と1年を通して結果を出し続けた。 そんなメドベージェフは2017年からシーズン最初のメジャー大会である全豪の前哨戦として少なくとも1大会には参加していたが、来季は「全豪開幕までトーナメントには参加しないつもりでいる」という。 オフシーズンでも休暇をほとんど取らないことで知られるメドベージェフだが、“多忙だった”1年を終えて、「年明けはいつもより長く休みを取ろうと思う」と発言。「妻と島でバカンスを過ごすことになっている。おそらく4、5年ぶりなのかな」と明かした27歳は全豪で新シーズン初戦を迎えることについて、「四大大会からスタートするというのは僕にとって新たな試みだ」と語った。 続いてメドベージェフは、継続的に質の高いパフォーマンスができた今季を満足気に総括。今年1月には約2年半ぶりにトップ10陥落も経験したことも踏まえ、次のようにコメントした。 「素晴らしいシーズンだった。(もちろん)良いところもあれば、悪いところもあったね。大きく成長したのはシーズンの初めだった。ロッテルダムの前はトップ10圏外までランキングを落としていたわけだから、自分を誇りに思っている。ただ大変な1年ではあった。ロッテルダム開幕前の練習ではひどい感覚だったし、ボールをうまくコートに入れることすらできなかった。でもその後は全てが良い方向に進んだ」 最後には他のトップ選手から教訓を得つつ、さらなる飛躍を遂げたいと意気込みを口にした。 「全体的には、今シーズン自分が達成したことに満足している。ただシナー(イタリア/4位)やアルカラス(スペイン/2位)、ジョコビッチのプレーはますます良くなっているから、そういった選手から学びながら、来シーズンはさらに上を目指していきたいと思う。世界のトップに留まりたいなら、絶え間なく(プレーを)改善していかなければならない」 持ち前の強靭なメンタルで充実の1年を送ったメドベージェフ。来季もどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみにしたい。 文●中村光佑
【関連記事】
- 「爪を見ていただけだよ」メドベージェフが大ブーイングを浴びせた観客席への“中指立て疑惑”に皮肉たっぷり!ラケット破壊に「口を閉じろ」と挑発も
- 「自信が欠けているように思える」苦戦続きのアルカラスを世界3位のメドベージェフが心配「プレーが少しだけ鈍っている」<SMASH>
- 「おい、バカなのか?」全米OP、観客に暴言を吐いたメドベージェフにスタンドから大ブーイング!「相手の女性は投げキスで返した」と英紙
- 侵攻国選手は国営企業のスポンサーシップ不可――ウインブルドン出場条件にメドベージェフは違反せず<SMASH>
- “クレー嫌い”メドベージェフがクレーコートで初制覇!「マスターズを優勝できるとは思わなかった」<SMASH>