「他の人に仕事が取られるかも」という心配は無用…仕事歴25年の女性フリーランスが取引先を2倍にした秘策
フリーランスで働くうえで仕事が途切れないコツはあるのか。ライターの小川真理子さんは「胸を張って言えるのは仲間を大切にしてきたということだ。たとえば、同業者の仲間の手が空いているときは、仕事や受注先の担当者を紹介した。仕事を取られたことはなく、むしろ私の仕事は増えていった」という――。 【この記事の画像を見る】 ※本稿は、小川真理子『仕事がとぎれない ムリせず長く続けられる 女性フリーランスの働き方』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。 ■仕事は仲間にどんどん紹介する 世の中には、バリバリ仕事ができる人がいます。営業トークが上手で、次から次へと仕事が取れたり、頭の回転が速く、仕事を効率的にこなせる。集中力も高い。 私はそういうタイプではありません。 そんな私が、ここまでやってこられたのは、「仲間」と仕事をしてきたからです。 25年以上のフリーランス経験で胸を張っていえるのは、仲間を大切にしてきたことです。 たとえば、同業者の仲間の手が空いていると聞けば、それを覚えておき、仕事や受注先の担当者を紹介してきました。 「そんなことをしたら自分の立場が危うくなるのでは?」と思っている人がいるかもしれませんね。しかし、自分の仕事を取られたことは一度もありません。 むしろ、私の仕事は増えていきました。 たとえば、自分が5社の取引先をもっていたとします。自分と異なる5社の取引先をもつ仲間と組めば、取引先は10社になります。 結婚をして親戚が倍になる感覚に似ているかもしれません。 新規の取引先を5社増やすのは大変なことです。しかし、仲間と組めば、実現する可能性は一気に高まります。ひとりで営業するよりも効率的なのです。 これまでいろいろな仕事先を紹介してもらいました。個人的な事情で自分の仕事ができないときも、仲間に助けてもらいました。そうした経験は数えきれないほどあります。 ■紹介してくれた人には事後報告を 「ビジネスでは人と人とのつながりが大切。お客さまを紹介してもらったときには、丁寧にフォローしていくことが欠かせない」 私にそう教えてくれたのは、作家や経営コンサルタントとしても活躍する歯科医師の井上裕之先生です。 お客さまに丁寧に対応するのはもちろんのこと、自分に仕事を紹介してくれた人に対して、お客さまとのやりとりを報告します。 これは基本のマナーといえます。なぜなら、紹介した人は、「その後、どうなったのか」を気にしているからです。 もしも、取引先を紹介してもらった場合は、 「紹介してくださった◇◇社の○○さんと先日お会いしてきました。さっそく、案件をご依頼いただきました。大変助かりました。紹介してくださり、本当にありがとうございました」 と紹介してくれた人にお礼と報告をします。 きちんとお礼と報告をすると、紹介してくれた人は、「役に立てて良かった。またこの人に紹介しよう」と思うものです。 仲間とは取引先をお互いに紹介し合い、紹介後のフォローを大切にしましょう。 ---------- 〈POINT〉フリーランスだからこそ助け合える仲間を大切にする ----------