今治のモノづくり拠点に協働ロボット型3Dプリンタ導入
ExtraBoldは2024年12月5日、同年11月18日に開設された愛媛県今治市のイノベーション拠点「X-tech Lab Imabari」に、同社が開発する協働ロボットを活用した大型3Dプリンタ「REX-Series BUTLER fabrication(略称:REX-BUTLER)」が導入されたことを発表した。 ExtraBoldが開発する協働ロボットを活用した大型3Dプリンタ「REX-BUTLER」 X-tech Lab Imabariは、地域産業の課題解決と新技術の実証を目的としたイノベーション拠点として機能し、地場企業やクリエーターが最新の製造技術、デジタルツールなどを活用しながら新たなモノづくりに挑戦できる場を提供する。同施設の企画/プロデュースをSUNABACOが担当し、今治市が運営を行う。
協働ロボットが造形テーブルを動かしながら3Dプリント
REX-BUTLERは、独自開発の樹脂ペレット式3Dプリントヘッド、市販の協働ロボット、専用開発の制御ユニット、自社開発ソフトウェアで構成された3Dプリンタで、協働ロボットのアーム部に取り付けられた造形テーブルを動かしながら造形を行う。3Dプリントヘッドだけでなく、切削加工用ユニットの開発なども進めており、複数の加工方式を組み合わせた拡張性と柔軟性に優れた製造環境を提供する。材料として、熱可塑性樹脂ペレット材を利用できる他、リサイクル材などのサステナブルな材料を使用した造形にも対応。「廃プラスチックやバイオマス素材を活用することで、地域全体の廃棄物削減やCO2低減にも寄与する」(プレスリリースより)という。 ExtraBoldは、今後もX-tech Lab Imabariと連携し、地域産業の持続可能な発展に向け、技術提供や実証実験を通じたイノベーション創出の推進をサポートしていく。中でも3Dプリンタを活用した循環型モノづくりの実現に重点を置き、地域産業の活性化や次世代を担う人材育成に貢献していく計画だという。さらに、今回の今治市での導入/活用をモデルケースとし、他地域への展開も狙う。
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