「よ、ご両人」掛け声に手を振り 天皇皇后両陛下が歌舞伎を鑑賞 佳子さまは式典でジェンダー平等願うスピーチ
日テレNEWS NNN
天皇皇后両陛下が23日、東京・千代田区の国立劇場で歌舞伎を鑑賞されました。22日には天皇陛下と愛子さまが宮内庁楽部による秋季雅楽演奏会を鑑賞されました。秋篠宮家の二女、佳子さまは22日にガールスカウトの行事に出席し、ジェンダー平等の達成を願われました。 ◇ 23日午前11時半すぎ、天皇皇后両陛下は、皇居からも近い「国立劇場」に到着されました。お二人はクリーム色に合わせたコーディネートで、満場の拍手の中、会場に入られました。 両陛下が鑑賞されたのは、初代国立劇場さよなら特別公演の歌舞伎「妹背山婦女庭訓(いもせやま おんなていきん)」です。10月末にいったん閉場する今の国立劇場を締めくくる公演です。尾上菊之助さんらの名演に、天皇陛下は少し身を乗り出し、皇后さまはオペラグラスを手に、熱心に鑑賞されていました。 秋の芸術イベントは、22日も行われました。皇居にある宮内庁楽部に到着されたのは、こちらもクリーム色の装いで合わせた、天皇陛下と長女の愛子さまです。 お二人が観賞されたのは秋季雅楽演奏会です。宮内庁楽部が演奏する雅楽は、ユネスコ無形文化遺産に記載され、コロナ禍で一時中断しましたが、毎年春と秋に定期演奏会が開催されています。 大学で日本の伝統芸能の授業も選択し、「楽しみにしていました」と話していたという愛子さまは、熱心に何度も質問しながら鑑賞し、終演後は「観客の方が増えてよかったですね」と喜ばれていたということです。 ◇ そして22日午後、秋篠宮家の二女、佳子さまが出席されたのは、東京・渋谷区で行われたガールスカウトのイベント「ガールズメッセ」です。 「今後、ジェンダー平等が達成されて誰もが安心して暮らせる社会になることを、誰もがより幅広い選択肢を持てる社会になることを、そして、これらがあたりまえの社会になることを、心から願っております」 この日行われたのは、少女や女性の視点に立ってより良い社会を目指す取り組みへの表彰式です。受賞したグループとの懇談では、「すごくいい報告でした」とお声をかけ、少女たちの話を、熱心に聞かれていました。 9月30日には東北大学を訪問し、日本に女子大学生が誕生して110周年を記念する式典に出席された佳子さま。招待にあたった大学の副学長は、スピーチを依頼した理由について… 東北大学 大隅典子副学長 「(佳子さまは)コロナの頃に(ガールスカウト)100周年のお祝いのスピーチをされて、ご自分のお言葉できちんと話されていて、今回の式典にまさに素晴らしい適役だと私としては思ったので」 お願いに行き、直接そのことを伝えると、佳子さまは喜んでスピーチを引き受けられたといいます。 東北大学 大隅典子副学長 「何度も推敲(すいこう)されて、ご自身の思いが随所につまったスピーチ、お言葉になっていたなと思います」 ◇ 23日、両陛下が歌舞伎の会場から退場する際、「よ、ご両人」と大きな声がかかり、お二人は手を振って応じるなど気さくな面を見せられていました。