南米初、ペルーに中国出資の港 開港式に習氏
【AFP=時事】ペルーの首都リマ北方約80キロに位置するチャンカイに14日、中国出資による南米初の港が開港した。 【写真】ペルーの首都リマ北方約80キロのチャンカイにできた新港 今週末に開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議(サミット)に出席するため、リマに滞在している中国の習近平国家主席は、ペルーのディナ・ボルアルテ大統領とともにリモートで開港式に臨んだ。 建設費35億ドル(約5500億円)の新港湾施設は、中南米地域における中国の影響力拡大を象徴するもので、中国の貿易ハブとして機能することになる。また米国の第2次トランプ政権下で予想される大幅な関税引き上げに備えた動きと目されてもいる。 習氏は「われわれが目撃しているのは、新時代におけるアジアと中南米の新しい陸海ルートの誕生だ」と述べ、新港は南米と中国の「接続性を高める」だろうと期待を込めた。 一方、米国務省のブライアン・ニコルズ西半球担当国務次官補は、中国の投資に警戒するよう中南米諸国に警告。「中国の経済活動が現地の法律を遵守し、人権や環境を侵害することのないよう、関係諸国が確実にすることが重要だと考えている」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News