最終日も多くの人でにぎわった諏訪圏工業メッセの会場

　長野県内最大規模の工業見本市「諏訪圏工業メッセ2024」（同実行委員会主催）は19日、閉幕した。23回目の今年は岡谷市の市民総合体育館とテクノプラザ岡谷を会場に開かれ、製造業を中心に県内外の359社・団体が出展し、自社の技術力やサービスをアピール。17日の開幕から閉幕までの3日間で1万8769人（速報値）が来場し、盛況のうちに幕を下ろした。 　老朽化した旧東洋バルヴ諏訪工場建屋から会場を移して2回目の開催。「諏訪の技術が、世界を変える」をテーマにした今年は、前回より出展企業数が増えたため、展示エリアをアリーナ席まで拡張して開いた。 　2日目まではスーツや作業着姿の企業関係者や小中高校生の見学が目立ったが、最終日は土曜日とあって、子どもたちなど多くの一般客の姿も見られた。諏訪市の豊田小学校6年の児童2人は、家族や友人の親が勤める会社がどんな製品を作っているか見ようと来場。自宅から自転車で30分かけて来たという2人は「プログラミングをしているので将来エンジニアになりたい」と話していた。 　期間中は、DTF国際ワークショップや塑性加工技術フォーラム、マッチング工業見学ツアー、家族ものづくり体験などさまざまな関連イベントも開催された。 　実行委によると、出展企業は昨年より19社多く、県外出展者も増えて全体の約16％を占めたという。愛知県の企業は「諏訪は高速道路で中京圏ともつながっており、新たなビジネスにつながる機会になれば」と話していた。 　小林睦巳実行委員長は「若者がたくさん来るような状況を各出展者が工夫し、観覧席を開放したのも良く盛況だった」とした一方、「テクノプラザへの集客は来年度の課題」と話していた。