女子中学生が100年続く伝統の獅子舞を継ぐ 「祭りのために頑張るのは獅子舞が一番」
富山テレビ放送
特集は「スエヒロガる!」。 富山にもっと笑顔をワクワクを届けたいと様々なことに情熱を注いでいる人たちを紹介しています。 28日は、立山町で大正時代から続く獅子舞を受け継ごうと今年から新たに参加した女子中学生の想いをお伝えします。 立山町の岩峅雄山神社。 この日、勇壮な獅子舞が奉納されました。 立山町南部の宮路地区で、大正時代から続く、宮路獅子舞です。 今年の祭りから、獅子方に加わったのが、地区に暮らす、中学2年生の間野さんと、1年生の岩田さんです。 秋祭りに向けて、獅子舞の稽古が始まったのが8月。 2カ月をかけて、踊りや動きを習得し、舞に磨きをかけてきました。 立山町無形民俗文化財にも指定され、県の獅子舞百選にも選ばれている、宮路獅子舞。 大正時代に、飛騨から伝わったとされ、今年、100年目の節目を迎えました。 特徴は、前あしと後ろあしの2人で獅子を演じる、二人立ちの獅子舞。 獅子退治を物語風に展開する金蔵獅子など、数多くの演目があります。 間野さんと岩田さんは、他の女子中学生2人と一緒に、今年から獅子方として参加。 獅子が一斉に舞う「道引」を中心に、稽古を続けてきました。 *富山大付属中2年 間野紬希さん 「獅子の後継者が少ないから、自分がやることで後世につないで行く」 *雄山中1年 岩田栞奈さん Q踊り子の小学生のときは、獅子をするって思ってた? 「踊り子で獅子舞の参加は終わると思っていました」 Qどうして、獅子方に? 「相方の間野さんが、やるって言ったから。大変です。前が見えない。最後まで踊りきれるかが怖い」 間野さんら、4人の中学生にとっての目標が、池田りほさん。 7年前、これまで男性のみだった獅子方に、初めて女性として加わった、あこがれの先輩です。 *7年前から獅子方として参加 池田りほさん 「地元のみんなで盛り上がる機会はなかなか無いので、祭りのために頑張るのは獅子舞が一番」 Qどんな祭りにしたい? *雄山中1年 岩田栞奈さん 「盛り上げたい」 *富山大付属中2年 間野紬希さん 「間違えてもいいから最後までやりきりたい」 秋祭り当日。獅子方や囃子方、そして踊り子を務める子役の総勢40人が、朝から、宮路地区を練り歩き、獅子舞を披露しました。 見せ場のひとつ、アクロバティックな獅子舞に挑戦したのは、去年、獅子方としてデビューした、男子高校生と中学生のペアです。 最後の会場、岩峅寺駅前の広場では、すべての演目を披露します。間野さんと岩田さんも、2カ月間、一生懸命に稽古を続けてきた「道引」で、獅子を務めました。 祭りの締めくくりは、踊り子、獅子がすべて参加する「総芸」。 秋の立山町に、祭囃子と威勢の良い掛け声が響き渡りました。
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