「イノウエはアメリカで戦え」井上尚弥vsネリ直前に賛否両論…米国メディアの本音は?「残念だが時代は変わった」「パッキャオになりたければ…」
「井上がスターになるにはアメリカに来て、アメリカ人を倒さなければいけない。海を渡り、アメリカ人を倒してファンに注目してもらわなければならない」 【画像】「緊張感ハンパねえ…」井上尚弥31歳 Tシャツの上からでもわかる引き締まったボディ…悪童ネリは15分前に集合、ボクシング界の問題児・公開練習も見る「父・真吾さんも鋭い眼光で…」(90枚超) 5月6日に迫ったルイス・ネリ(メキシコ)との東京ドーム決戦を前に、そんな物議を醸すコメントゆえに井上尚弥(大橋)は思わぬ形で論争に巻き込まれることになった。 4月中旬、元WBC、IBF世界ウェルター級王者で現在は主にコメンテーターとして活動するショーン・ポーター(アメリカ)氏がProBox TVに出演。アメリカのボクシング関係者、ファンの間でも評価を高める一方の井上のキャリアについて持論を展開した。 「ボクシング界の多くの人間は井上をリスペクトしているし、私も(アメリカに来ても)彼が負けるとは思わない。ただ、私のような人間は彼が自身の庭から出てくることを望んでいる」 これまで多くの外国人選手が米リングで活躍することでスターになり、近年の代表格はマニー・パッキャオ(フィリピン)だろう。比国の怪物は主にラスベガスでアメリカ、メキシコの著名選手を撃破し続けることで業界のトップに君臨した。それと同じように、井上も“ベガスの常連”となるべきなのか。
井上尚弥の反論でヒートアップ
これに関して4月13日、井上もSNS上でこう反論している。 「今や軽量級の本場はここ日本にある。試合が見たいのなら日本に来ればいい。日本のマーケット以上の物がアメリカにあるのなら喜んで行く。それだけの価値がここ日本にはある」 この投稿はアメリカ国内でも翻訳された上で大きく取り上げられ、こうして「Does Inoue need to fight in the US?」はボクシング界では最新のホットトピックとなったのだった。 結論からいうと、ほとんどの関係者が井上の方を支持し、大方のファンからもポーター氏の不躾な発言は批判的に捉えられている。4月16日に公開されたクリス・マニックス(DAZNボクシング中継でコメンテーターを務める)氏のポッドキャスト内で、元ESPN.comのダン・レイフィール記者とマニックス氏が約10分にわたって討論した際の結論が象徴的だった。 「ショーンのことは尊敬しているが、この件には同意できない。アメリカにおいてボクシングは以前ほど人気ではない。井上は日本でも最高級のスターで、東京ドームを完売にできる。ネリ戦のゲート収入はサウル・“カネロ”・アルバレスの試合やジャーボンテイ・デービス対ライアン・ガルシア戦に匹敵するだろう。アメリカで戦ったとして、それらに近いほど稼げるカードは存在しない。すでに統一王者で、パウンド・フォー・パウンドでもトップ2に入る。バンタム、スーパーバンタム級では史上最高の大金を稼いでいる。そんな選手がアメリカに来て、誰と戦えばいいのか?」
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