撮影OK!大阪で有名画家・ゴッホらの世界に没入…「360度映える」アートイベント
名画の世界に没入できる体験型イベント『Immersive Museum OSAKA(イマーシブ ミュージアム オオサカ) 2024』が、6月1日より「堂島リバーフォーラム」(大阪市福島区)でスタート。ゴッホらの作品に360度包まれる幻想空間が広がり、80点の名画が続々と登場する。 【写真】絵が変わると、雰囲気もまったく違う! 音楽と会場全体に投影される映像で、絵の中に入り込むような大迫力のアート体験ができる同プログラム。近年、アート界でトレンドになっている「鑑賞」を超えた「没入感」イベントは、歩きまわって映え撮影を楽しんだり、床に置かれたソファからゆったり眺めるなど、美術館とはひと味違う自由なスタイルが若年層からも人気に。 大阪開催の第2弾となる今回は、19世紀後半に活躍した「ポスト印象派」の画家・ゴッホ、スーラ、ゴーガン、セザンヌらの作品が登場。本編(22分)では、10部門に分かれた各画家の代表作の上映、次に記念写真を撮りやすいようゴッホの『ひまわり』などの静止画が2パターン映る「フォトタイム」(各4分)がループ投影される。 高さ6mのスクリーンや床全面で全身に迫ってくる名画は、映像の変化で自分が歩いているようなアトラクション気分に。作品が現れる瞬間も美しく、竜巻のような無数の点が、点描画で有名なスーラの『グランド・ジャット島の日曜日の午後』を形づくる様は圧巻。荒々しい筆タッチが複数の線で重なっていくゴッホの『種まく人』など、各画家の色彩や技法を動きで見せるダイナミックな演出が魅力だ。 グッズ売場には、AI機能によるゴッホが来場者の肖像画を描くコーナーも(500円)。センサーが人物の顔を認識すると、額の中のゴッホが動き出し、彼の筆タッチや色パターン、陰影を再現した自分だけの肖像画が目の前のパネルに登場。画像はQRコードでダウンロードできる。 期間は8月21日まで(6月6日は休館)。時間は朝10時~夜8時(最終入場は夜7時)。入館料は一般・平日2700円、土日祝2900円ほか、8月13日以降は全日が土日祝料金となる。 取材・文・写真/塩屋薫