時代も地域も越えた古美術と古道具が揃う。中国・杭州で古美術商・坂田和實の個展開催
デルフト陶器、鉱夫の帽子、アフリカ通貨など。キュレーションは現代美術家の青柳龍太。展示期間は3月21日から7月21日まで
中国・杭州にある現代アートスペースBY ART MATTERSで、古美術商だった坂田和實(さかた・かずみ)の中国初個展「古道具坂田 僕たちの選択」が開催される。会期は3月21日から7月21日まで。 坂田は、かつて東京・目白にあった「古道具坂田」の店主で、日常の何気ない道具にも美を見出す審美眼の持ち主だった。「古道具坂田」は骨董や工芸の世界に留まらず、日本の現代生活文化に大きな影響を与えてきた。本展は現代美術家の青柳龍太によるキュレーションで、坂田の生涯にわたる美意識の探求をなぞり、様々な時代から400点以上の品を展示する。 展示物は、紀元前2世紀のアフガニスタンの石器、2世紀の弥生土器、6世紀のエジプトの織物、17世紀のオランダのデルフト陶器、18世紀のヨーロッパの家具、20世紀のアフリカの木工具、そして日常的に使用されている古道具など。また、映像や資料、書簡なども展示し、坂田の詩的で深遠な美の世界を総合的に回顧する。