10月に到来……今年最大の“値上げラッシュ” ペットボトル飲料、ついに「200円」間近 時給UPに期待?【#みんなのギモン】
■需給ひっ迫の影響で…コメも値上げ
近野解説委員 「コメの需給ひっ迫の影響を受けた値上げもあります。ガストなどのファミレスが、ライス関連を30円~55円値上げ。弁当販売のオリジン東秀は一部店舗(全473店舗中の124店舗、関東・近畿地方)で、おにぎりなどのコメの量を減らす実質的な値上げを行いました」 「11月には、パックご飯で一斉値上げが予定されています」 斎藤キャスター 「お米派とパン派で言うとお米派の人間なので、困ります」 近野解説委員 「困るんですが、いろんな事情があって致し方ありません。さまざまな要因が重なっています。原材料費や物流費、資材費の上昇に加えて、円安や人件費の問題もあります」
■最低賃金、全国で去年より51円UP
近野解説委員 「最低賃金は1日以降、都道府県ごとに日程や額は異なりますが、順次引き上げられます。全国平均は時給1055円で去年比51円アップ。最低賃金が1000円を超えるのは16の都道府県で、去年より大幅に増えました。最高は東京都の1163円、最低は秋田県の951円です」 森アナウンサー 「地域でもかなり差はあるんですね」 近野解説委員 「その地域の経済状況や物価など、いろいろ加味されているということなんだと思います」
■コスト上昇…厳しいやりくりの経営側
近野解説委員 「都内にあるケーキ店『パティスリーアンシェヌマン』では、アルバイトの時給をアップさせました。田中俊幸オーナーシェフによると、もともと時給1120円でしたが1170~1180円にしました」 「原材料費や光熱費が上がっていて、もちろん負担はありますが、最低賃金は法律で決められていてクリアしないといけないということで、新しい時給に設定したそうです」 斎藤キャスター 「僕も会社持っていますが、経営者として社員のお給料は上げたい、でもコストはカットしていかなくちゃいけない。経営者は大変ですよね」 近野解説委員 「ジレンマを抱えながら経営をされている方は本当に多いと思います。特にいま、人手が足りないので中小企業は実際には業績がそれほど上がっていないのに、賃上げによって従業員をつなぎ止める、“防衛的な賃上げ”でなんとかしのいでいる実態もあると聞きます」 「働く側にとっては賃上げは喜ばしいですが、中小零細業者は業績がそこまで伸びていないところでも、適正な価格転嫁が実現できないうちは、かなり苦しいやりくりが続いてしまうことになりそうです」