血液で早期膵がん診断 京大グループ、手法開発
京都大などの研究グループは、血液に含まれる短いリボ核酸(RNA)の「マイクロRNA」を使い、人工知能(AI)の機械学習によって、極めて初期の「ステージ0」段階を含めた早期の膵がんを見つけられる手法を開発したと28日付の国際医学誌電子版に発表した。従来の膵がん検査よりも高精度に判別できるとしている。 膵がんは初期に無症状のことが多いため発見が難しく、難治がんとして知られる。一方で早い段階で見つけられれば治療効果が上がることが見込まれており、今回の手法が早期発見につながることが期待される。 グループは、膵がん患者212人とがんではない213人の計425人の血液から、約2500種類のマイクロRNAを網羅的に解析。検出量が多かった100種類のデータを機械学習させることにより、膵がん患者を識別できるモデルを開発した。