中央区役所は花畑町別館跡 熊本市方針、一部の市議に伝える 16日の市議会特別委で説明
耐震性能不足が指摘されている熊本市役所本庁舎の建て替えに関し、市は8日、本庁舎内にある中央区役所の移転場所を市役所花畑町別館跡地とする方針を一部市議に伝えた。16日の市議会特別委員会で説明する。 市は6月の特別委で、現庁舎を移転し、桜町の大型商業施設「サクラマチ クマモト」に隣接するNTT西日本の桜町ビルの敷地に建て替える案を提示。中央区役所は景観やまちづくりの観点から本庁舎と分ける方針を示し、建設候補地として、現庁舎隣の市駐車場敷地と花畑町別館跡地の2カ所を挙げた。 市の試算では、本庁舎と合わせた概算事業費は市駐車場敷地約629億円、花畑町別館跡地約616億円で、合併推進債の活用や本庁舎跡地の売却を加味した市の負担額はそれぞれ約263億円と約255億円と、花畑町別館跡地の方が負担が少ない。 跡地は市有地で現在民間に駐車場として貸与しており、新たな土地取得が不要で早期の工事着手が可能なことも重視したとみられる。
市は特別委での審議を経て、8月中に本庁舎と区役所の建設地を決める方針。設計関連予算を9月市議会に提案する。(臼杵大介)