「暴れ獅子」に歓声響く 喬木村阿島 子ども獅子との共演も【長野県】
長野県喬木村阿島で室町時代から続く「阿島祭り」が6、7の両日、地区一帯で行われた。7日は、はやし屋台や獅子舞が地区内を巡行し、安養寺で舞を奉納。「暴れ獅子」の異名を持つ激しい舞に、境内を埋めた観衆から大きな拍手と歓声が上がった。 地元八幡社の祭典と安養寺の法要会を行う神仏混交の祭典。7日の本祭では、阿島獅子をはじめ小学生による子ども獅子やはやし屋台が八幡社から安養寺を目指して地区内を歩き、軽快な舞やはやしの音で沿道に並んだ住民らの笑顔を誘った。 満開の桜が花を添えた安養寺境内では、子ども獅子と阿島獅子が共演。力強い阿島獅子に負けじと子ども獅子も熱演し、両獅子が一気に距離を縮め頭を付き合わせる場面では、ひときわ大きな歓声が響いた。 阿島獅子は竹で組んだ胴体をほろの中で若者が担ぎ上げ、駆け回りながら激しく舞うのが特徴。近年は担い手不足が大きな課題となっている。 阿島区内の若者が減少する中、OBらが担ぎ手として協力してきたが、伝統の継承へ持続的な体制の構築を目指し、今年は初めて区外から担ぎ手を募集。9人が新たなメンバーとして加わった。また、区外からの参加を受け、同祭りでは初めて区外で舞が披露された。 仲田久志祭り実行委員長は「天候にも恵まれ、盛大に開催できた。村外から撮影に訪れる人も多くあり、祭りや獅子が広く認知されているようでうれしい。近くユーチューブでも獅子舞を配信するので見てもらえたら」と話していた。