【明日配信】カンヌ受賞俳優ソン・ガンホ、ドラマの現場では“規格外の新人俳優”？ 共演者から証言「手のかかる後輩でした（笑）」
俳優のソン・ガンホが、韓国・ソウルで行われた主演ドラマ「サムシクおじさん」の制作発表記者会見に出席した。主演作「パラサイト 半地下の家族」が第92回アカデミー作品賞を受賞し、「ベイビー・ブローカー」で韓国人俳優として初めて、第75回カンヌ国際映画祭の男優賞を受賞した名優が、30年を超えるキャリアのなかでドラマ初主演を務める本作。ソン・ガンホは「緊張とトキメキが交錯しています」と、ドラマの世界に足を踏み入れた心境を語った。 【写真多数】「サムシクおじさん」会見写真 ソン・ガンホが演じるのは、1960年代の激動の韓国を舞台に、謎の政治フィクサーであり、“サムシクおじさん”の愛称で呼ばれる男パク・ドゥチル。戦後の苦境にあえぐ韓国の運命を好転させようと奔走する、野心溢れる理想主義的な青年キム・サンとともに、「韓国を誰もが1日3食を食べられる豊かな国に変える」という野望を抱きながら、欲望渦巻くなかで奮闘していく。サムシクおじさんとは、家族を飢えさせないために、戦争中も毎日3食（サムシク）を与えたことに由来する。 ソン・ガンホは、本作について「韓国が食べることに困っていた時代を背景に、韓国ならではの情緒が込められている作品」だと説明し、「この多様性の時代に大切なのは、ファンの皆さんとの触れ合いであり、そんな時代を受け入れ、さまざまなチャンネルで、さまざまな試みをする必要があると思いました。トレンド化している動画配信ドラマで、新鮮な挑戦ができることにも、好奇心が刺激されました」と、声を弾ませた。 会見には、共演するキム・サン役のピョン・ヨハンをはじめ、チン・ギジュ、ソ・ヒョヌ、オ・スンフン、チュ・ジンモ、ティファニー、ユ・ジェミョン、そしてシン・ヨンシク監督が出席した。 ドラマ撮影現場では“新人”であるソン・ガンホは、「いつも“先輩”から学ぶ姿勢でいた」と謙遜する一幕も。一方、共演陣からは「すばらしい後輩です」（ピョン・ヨハン）、「こんな緊張感のない新人俳優がいるんだなと思いました」（ソ・ヒョヌ）、「新人らしくない新人でした。現場と同僚、スタッフをこよなく愛する姿は勉強になりました」（ユ・ジェミョン）、「後輩と演技をするのに、なぜこんなに緊張するのだろうと、不思議な感覚がしました」（オ・スンフン）と、“規格外の新人俳優”であるソン・ガンホに対する敬意と本音が飛び出した。 またチン・ギジュは、ソン・ガンホからドラマならではの演技のトーンやバランスについて、助言を求められたそうで、「手のかかる後輩でした（笑）。私はソン・ガンホ先輩から演技を教わりたい、演技を学ぼうという気持ちでしたが、隣で『どうだった？』としょっちゅう意見を求められたんです。私は『良かったです』と答えるしかありませんでした。実際に完ぺきな演技でしたから」と思わず苦笑い。恐縮した様子のソン・ガンホは、「だから、彼女には毎日中華料理をごちそうしました」と明かした。 気の早いメディアから、年末の賞レースでの“新人賞受賞”の抱負を問われると、ソン・ガンホは「いただけるのであれば喜んで。でも、すばらしい俳優さんたちがたくさんいるので」と、謙虚な姿勢を見せていた。 「サムシクおじさん」は、ディズニープラスの「スター」で、5月15日から独占配信（全16話／初週5話一挙配信。以降毎週水曜に2話ずつ、最終週は3話配信）。」
