【MLB】 カブスが7点差をひっくり返す大逆転 苦労人ベサンコートが大仕事 鈴木は2安打で好調維持
【カブス14-10パイレーツ】@PNC・パーク
日本時間8月29日、カブスは6回終了時で7点差のビハインドをひっくり返し、大逆転勝利でパイレーツとの3連戦スイープを決めた。パイレーツの先発ポール・スキーンズが好投し、カブス投手陣は5回で10失点を許す大敗ムードの中、カブス打線は7回に2点、8回に3点、9回に6点を奪い逆転。敵地で3連勝を決め、カブスは5月26日以来の貯金2をマークしている。カブスの鈴木誠也は5打数2安打1四球の活躍を見せ、9回にダメ押しのタイムリーを放った。 【動画】カブスが終盤の11得点で試合をひっくり返す カブスは1・2回で新人王最有力候補のポール・スキーンズから3点を奪ったが、先発のカイル・ヘンドリックスが苦戦。2回に3本のタイムリーを浴びて6点目を失い、1.2回でノックアウトされる。早めの継投を余儀なくされたカブスブルペンも、4・5回にコナー・ジョーのソロ本塁打とタイムリーなどでさらに4点を失ってしまう。 6回終了時で3対10と劣勢に立たされたカブスは7回、9番クリスチャン・ベサンコートが5号2ランを放って反撃の狼煙を上げると、8回も再びベサンコートが2点タイムリー二塁打を放つ。その後、1番イアン・ハップのタイムリーでも加算し、カブスは8回終了時で8対10と2点差に詰め寄った。パイレーツはたまらず守護神デービッド・ベドナーを投入したが、今季不振のべドナーにはカブス打線の勢いを止められず。ベサンコートへの逆転タイムリーを含む5失点を喫し、そこで勝負あり。カブスは結局、14対10でパイレーツを破った。 逆転の立役者となったのは、7打点を挙げた32歳の控え捕手クリスチャン・ベサンコート。9回の逆転タイムリーは、9対10の1点ビハインド、前の打者が申告敬遠されて二死満塁という状況で巡ってきた。ベサンコートは自らに「これがお前が輝くときだ」と言い聞かせ、見事に仕事を果たしてみせた。元々、ブレーブスで有望株として期待されたが、なかなか開花できず、一時は強肩を活かして二刀流にも挑戦したことがあるベサンコート。そして、2018年から21年までは韓国リーグ(KBO)でプレーした経験もある。苦労人のベサンコートにとっては、忘れられない試合になったことだろう。 カブスの鈴木誠也は「3番・DH」でスタメン出場し、5打数2安打1四球1三振という内容だった。9回には14点目をもたらすセンター前へのタイムリーを放っている。今季成績は打率.278、OPS.843に向上。OPS.843はナ・リーグ7位の高水準だ。