今田美桜“舞”いつもと違う「お言葉を返すようですが」にホロリ<花咲舞が黙ってない>
今田美桜が主演を務めるドラマ「花咲舞が黙ってない」(毎週土曜夜9:00-9:54、日本テレビ系/Huluにて配信)の第6話が5月18日に放送された。不正に黙っていられない舞(今田)が繰り出す決めぜりふ「お言葉を返すようですが」。いつもはこれでスカッとした展開を迎えているが、今回は違う様相を見せた。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】第5話で登場して話題になった半沢直樹(劇団ひとり) ■「花咲舞が黙ってない」を新キャストで放送 同ドラマは、銀行を舞台に不正を絶対に見て見ぬふりできない花咲舞が、弱い立場の人たちのために立ち上がる姿が痛快なエンターテインメント作品。2014年、2015年に杏が主演した、池井戸潤の小説「不祥事」が原作の前ドラマ後に出版された新作小説の物語を新たなキャストでつづる。 支店を回って小さな問題に対処する臨店班となった舞の上司でバディとなる相馬健を山本耕史、舞が務める東京第一銀行の経営企画部に所属するエリート中のエリートである昇仙峡玲子を菊地凛子、昇仙峡に銀行の不祥事を隠蔽する任務を命じる経営企画部長・紀本平八を要潤、舞の叔父で「酒肴処・花さき」店主の花咲健を上川隆也が演じる。 前回、同じ原作者が生んだ名キャラクター・半沢直樹が登場し、視聴者も大いに沸いた。半沢(劇団ひとり)が勤める産業中央銀行と舞らの東京第一銀行の合併が発表され、これから焦点になっていくと思われるが、第6話は舞と昇仙峡の距離が近づきつつ、少しひと呼吸おくというような物語に。その中で、舞の優しい人となりが見えるシーンがあった。 ■舞らは亡くなった人の口座でお金が動いていた謎を追う 今回、舞が見つけた“不正”は、東京第一銀行と産業中央銀行に絡みつつも、口座を利用する顧客のものだった。健のなじみのすし店で出会った道代(宮崎美子)の亡き娘・奈保子(堀田茜)の口座内で、死後に何千万円ものお金が動いていたという謎。 舞らの調べで、奈保子が無くなる直前まで働いていたヘブン製薬が投資会社に裏切られ、社長で研究者の平岡(田村健太郎)が友人の香坂(猪塚健太)の提案で、新薬の開発を続けるための費用にする資金を隠していたことが分かった。奈保子から口座を使ってほしいと申し出たのだが、お金を移そうとした矢先に病で倒れてしまっていた。 奈保子は、もやもや病という脳の病気を抱えており、その薬を作ろうとしていた。奈保子の恋人でもあった平岡は、その遺志を継いで開発を続けていたのだ。 ■いつもと違うトーンの舞の決めぜりふに反響 銀行員として口座の悪用は、本来なら見過ごすことができないこと。ただ、平岡はようやく保証債務の支払いも終えていた。相馬は「あなたが研究者として、そして何より人の命を救うための行動だったのならば、そのことを誰も非難できないんじゃないでしょうか」と平岡に告げた。そして、舞は道代に会うように促すが、どう詫びたらいいか悩んでいるうちに時間がたってしまった平岡は躊躇(ちゅうちょ)する。 そんな平岡に舞は「お言葉を返すようですが」と言い、「いつかなんて言ってるうちに二度と会えなくなることもある」と諭した。 「お言葉を返すようですが」という舞の決めぜりふ。いつもの覇気のある言い方ではなく、優しさに満ちていた。そこには、中学生のときに亡くなった母親への思いがこもっていた。身近な人を亡くした経験から、道代と平岡の心に寄り添ったのだ。 SNSには「今日は『お言葉を返すようですが』が優しい」「この『お言葉を返すようですが』いいなぁ」「こんな優しい使い方もできるのね」「今日みたいなしっとり愛のある『お言葉を返すようですが』も好き」「泣ける」「いい話の回だった」「誰も悪人がいない回もいいね」「いつかなんて~という舞の言葉が響いた」など、反響が寄せられた。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部