14日から「京都浄土宗寺院特別大公開」、極楽寺

極楽寺で一般公開される阿弥陀如来立像

　京都府内の浄土宗寺院で寺宝を一斉に公開する「京都浄土宗寺院特別大公開」の一つとして、極楽寺（城陽市）で14日、像内から鎌倉時代の仏師・快慶の没年を知る手がかりとなる文書が発見された「阿弥陀（あみだ）如来立像」（重要文化財）が公開される。 【画像】像内にあった文書の複製。「快慶」の文字も見える

　快慶の一番弟子・行快（ぎょうかい）作とみられ、発見文書から快慶の死亡時期が1223～27年に絞られ注目された。寺での一般公開は5年ぶり3度目で午後1～4時。徳光順孝住職は「普段来られるのはほぼ 檀家だんか さんだけ。それ以外の方々にも見ていただければ」と語る。

　府内約600か寺でつくる浄土宗京都教区教化団が企画し、今年で9回目の大公開は27日まで。日程や公開内容は寺ごとに異なる。

　一方、京都国立博物館（京都市東山区）では12月1日まで、浄土宗の開祖・法然ゆかりの名宝156件（うち国宝6件、重文66件）を集めた特別展「法然と極楽浄土」が開催されている。

　京都教区の森慶信・教区長は「京都で一人でも多くの方にお念仏とのご縁を結んでいただきたい」と願う。