辞任発表決定的もなぜ山根会長の進退は追放ではなく一任となったのか?
一方で山根会長が進退の表明を引き延ばしたことで、日本ボクシングを再興する会が困惑している。同会は、先月下旬に助成金の不正流用、不正判定、グローブの不透明な独占販売などの疑惑についてJOC、内閣府、スポーツ庁など関係6団体に告発状を提出。今日8日14時15分より都内で記者会見を開くが、その山根会長の正午に発表される決断の内容次第で、未発表の新事実を複数明らかにするのか、逆に経緯説明とボクシング界を騒がしたことへの謝罪と説明を中心にするのか、その会見内容を決めかねているという。 関係者の一人は「山根会長が辞意を表明すれば、これ以上騒がせるようなことはしたくないが、メディアに新事実を明らかにすると言ってきた手前、その場合、最低ひとつは新事実を出すことになる」という。 当初、「50以上の新しい告発内容を用意している」とされていたが、山根会長が辞任した場合、審判不正に関する新事実をひとつ公表するだけに留めておく考え。いずれにしろ今日、正午にアマチュアボクシング界を激動に巻き込んだ数々の不正問題は“ドン”の辞任で第一の幕を下ろすことになる。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)