『14歳の栞』の⽵林亮監督が児童養護施設で暮らす⼦どもたちに密着 ⿑藤⼯が企画・プロデュース 映画『⼤きな家』
『14歳の栞』の⽵林亮が監督を務め、⿑藤⼯が企画・プロデュースを手掛ける、映画『⼤きな家』が2024年秋に公開されることが発表された。あわせて、特報映像とティザービジュアルが公開された。 ある中学校のクラス35⼈全員に密着した⻘春リアリティ映画『14歳の栞』を⼿掛けた⽵林亮監督と製作チームによる本作では、児童養護施設に暮らす⼦どもたちに密着。家族ではないつながりの中で⽣活しながら、⾃分の運命と向き合い、葛藤し、未来に⽬を向けて成⻑していく⼦どもたちの等⾝⼤の姿を描く。 【コメント】 ▼竹林亮(監督) ⿑藤⼯さんからお誘いをいただき、とある場所にお話を伺いに⾏ったのは2年半前でした。そこから何度もお邪魔するうちに、珍しい存在だった撮影班は次第にそこの⽇常の中に溶け込んでいきました。 この映画は、ある⼦どもたちのごく普通の⽇常を記録した物語です。彼らは様々な理由で⾃⾝の親から離れて児童養護施設と呼ばれる場所で⽇常を送っています。僕たちは、この映画を、彼らの⼈⽣のお守りになるようにと願いながら作りました。なぜなら、彼らは18歳を過ぎて⾃⽴する準備ができたら、その場所から巣⽴ち、⾃分の⼒で⽣活をしていかなければならないからです。 彼らが将来⽣きることに苦労するようなことがあった時に彼ら⾃⾝が観て、⽣きる⼒を呼び覚ますお守りのような存在になってほしい。いつか⾃分たちのこれまでの道のりを客観的に⾒て、昔から⾃分には前に進んでいく強い⼒があり、さらに多くの周囲の⼈々に純粋に応援されて、ここまでやってきたのだと思い返せるようなものでありたい。そう願いながら、共に過ごした時間を記録し、編集をして1本の映画にしました。 従って、これは未来で葛藤している僕の⼤切な友⼈達のための映画に他ならないのです。そして、そんな彼らの映画を観ることで、これまで知らなかったすぐそこにある⽇常の中の「普通」の感覚の差分の中に、全ての⼈々にとって⼤切なものが隠されているのを⽬撃していただきたいです。 ▼⿑藤⼯(企画・プロデュース) ⽵林監督の『14歳の栞』を観に⾏った時上映前に劇場から未成年である出演者⽅のプライバシーを守る誓約書の様な⽤事が配られました その後も配信への移⾏を安易にしなかったり 彼ら彼⼥らに配慮のある上映の形態を今⽇まで貫いていて ドキュメンタリー映画における被写体と観客の本来あるべき誠実な距離を感じました カメラが向けられ⼈⽣の断⽚が切り撮られると同時に社会的に守られるべき⼦どもたち そんな⽵林監督のチームならば 児童養護施設で⽣活をしている⼦どもたちと共に 映画と⾔う必然に向かえるのでは無いかと思いました 個⼈的にご縁を頂いたとある養護施設には 光り輝く⼦どもたちが今⽇も⽣活しています 彼ら彼⼥らの「これまで」と「これから」には 我々の想像を絶する様々なドラマがあり 彼ら彼⼥らの世の中との向き合い⽅ そして⼦どもたちを⽀える施設の職員の⽅々の⽇常 本作は普段は⽴ち⼊れない場所に置ける 「当たり前」と観客がどう向き合うかが問われる 混沌とした現代に必然的に⽣まれた作品になったと⼼から思います 映画『⼤きな家』は、2024年秋 公開。
otocoto編集部