犬が人間の本性を暴き、心の絆を結ぶ 韓国の名優たちのいきいきとした表情 映画『DOG DAYS 君といつまでも』
【エンタなう】 どんなに演技がうまい役者も、子供と動物には勝てない―と、よく言われる。この映画「DOG DAYS 君といつまでも」(公開中)も中心は犬なのだが、犬をとりまく子役も大人の俳優も実に良い。犬を飼ったことがなくても、ほろりとさせられる。 【画像】動物好きにはたまらない? 『DOG DAYS 君といつまでも』の場面シーン 世界的な名声を得ながらフレンチブルドッグの愛犬ワンダを心の支えに暮らす孤独な老建築家ミンソを演じるのは、「ミナリ」で韓国人俳優として初のアカデミー賞を得たユン・ヨジョン。 動物病院「DOG DAYS」の家主で、リゾート開発に関わるミンサン(ユ・ヘジン)は、大の犬嫌いだが、動物のこと以外は無頓着な女性院長ジニョン(キム・ソヒョン)を通じて、ミンソの存在を知る。ミンサンは、大型リゾートのコンペを勝ち取るため、ジニョンが助けた保護犬のチワワを預かるなどして、なんとかミンソの気を引こうとする。そんな中、ミンソが散歩中に倒れて、愛犬ワンダを見失ってしまう…。 ワンダ探しのドタバタと、迷ったワンダを保護した家族の幼い少女が抱えた切ない事情。異物を飲み込んで動物病院に担ぎこまれたゴールデンレトリバーをめぐる今彼と元彼のライバル対決など、犬をめぐるドラマが盛りだくさんで、犬を介して人間の本性が次々とあぶりだされる。 人間の離れ離れになった心の絆をつなぐ犬のパワーに触発されたユンをはじめとした韓国の名優たちのいきいきとした表情が見ものだ。 (中本裕己)