第4次計画を答申 南房総の男女共同参画推進会議(千葉県)
南房総市男女共同参画推進会議(安室和宏会長)は、市の男女共同参画社会の取り組みの指針となる「第4次市男女共同参画推進計画」(令和6~10年度)の最終審議を行い、石井裕市長に答申した。 計画は、国の男女共同参画社会基本法に基づき策定するもので、市では平成21年3月に第1次計画を策定、5年ごとに見直しを行っている。今年度で現行の第3次計画が終了することから、次期計画の策定を諮問した。 推進会議は、市内の各種団体、大学教授ら9人の委員で組織。昨年8月から審議を開始。12月にはパブリックコメントも行った。 今回策定された計画では、「みんなが 支えあい助けあう 住みよい地域~お互いの可能性を広げていこう~」を将来像に、(1)家族のみんなで協力しあう(2)地域のみんなで盛り上げる(3)一人ひとりの理解を深める――を基本理念に掲げた。 実施のための基本目標には、▽みんなで支えあう家庭づくり▽みんなの力を活かした活力ある産業づくり▽性別や世代にとらわれず参加する地域づくり▽生涯にわたるからだとこころの健康づくり▽一人ひとりの可能性をみつける意識づくり▽みんなで話題にできる推進体制づくり――を掲げ、具体的な取り組みとして60の事業、15の数値目標を定めた。 また、現行の計画に引き続き、DV防止法に基づく基本計画や、女性活躍推進法に基づく施策の実施に関する推進計画としても位置付けている。 答申で安室会長は「計画の将来像の実現に向け、計画の取り組みが一層推進されることを期待します」と提言した。 石井市長は「熱心かつ活発な議論を交わしていただいた。答申いただいたご提言を真摯(しんし)に受け止め、性別や年齢に関わりなく、一人一人が個性や能力を発揮することのできる環境づくりに努めたい」と答えた。 計画は今後、同市議会に報告後、同市のホームページなどに掲載する他、概要版を全戸配布する予定だという。