【きさらぎ賞】前走OP以上の好走馬は複勝率50%超え 血統面からパワーを要する舞台歓迎のファーヴェント
3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
先週の根岸Sではタガノビューティーを推奨し3番人気13着。前半3Fが35.8秒、後半も35.8秒。根岸Sとしては過去に例を見ないほどのスローペースとなったため最後方追走だったタガノビューティーにとっては厳しいレース展開となってしまった。 【東京新聞杯2024 推奨馬】能力はすでにGⅠ級、複数の好データが強力に後押し! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) さて、今回は2月4日(日)に京都競馬場で行われるきさらぎ賞について下記3つのファクターを組み合わせる、コンプレックスアナライズで分析を行っていく。 ・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」 ・目には見えない上積みを探る「前走の敗因」 ・適性と素質を知るための「血統評価」 特別登録のあった12頭を検討対象とし、過去10年分のデータを使用する。
重要データ:OPもしくは重賞から臨戦の馬に注目
きさらぎ賞は皐月賞のトライアルレースではないが、春の大一番に向けて賞金を加算しておきたいメンバーが顔を揃える。ここ数年は好走馬からGⅠ級が出ていないが少し遡ればサトノダイヤモンドやルージュバックもこのレースを勝利して後の活躍に繋げている。昨年までは京都競馬場改修工事の影響で3年間中京芝2000mの条件で行われていたが、今年は久しぶりに京都芝1800mでの施行となる。 注目したいのは前走クラス別成績。まずは新馬戦だが、【1-1-0-12】で単勝回収率49%、複勝回収率25%。18年にサトノフェイバーが新馬勝ちから連勝を決めているが、好走率も回収率も低調だ。平均人気が4.6に対し、平均着順が6.4なので人気先行気味。1戦1勝馬は底が見えていないため人気しやすい傾向があるが、多くはその期待に応えられていないというのが現状だ。 続いて未勝利戦。こちらは【0-0-3-10】で単勝回収率0%、複勝回収率71%。勝ち馬が出ていないので狙い目にはならないが、あまり人気にならないということもあって複勝回収率はレース全体の値をぎりぎり上回る。 1勝クラスから臨戦の馬は【4-6-3-22】で勝ち馬を多く輩出しているが、単勝回収率27%、複勝回収率93%となっている。また、勝利した4頭はいずれも前走の1勝クラスで勝利している馬たち。特別登録のメンバーではナムラエイハブとレガーロデルシエロが1勝クラスからの臨戦だがいずれも前走は2着だ。 最後にOP以上のグループ。前走OP・Lだった馬は【1-1-0-3】、GⅢが【2-0-1-6】、GⅡが【0-1-0-1】、GⅠが【2-1-3-6】で全て合わせると【5-3-4-16】となる。単勝回収率207%、複勝回収率64%となっていてこれだけでも優秀なグループになるのだが、もう少し深掘りしよう。 前走OP以上だった馬かつ1~3着に好走した馬限定で成績を見ると【3-2-1-5】で単勝回収率336%、複勝回収率80%となりさらに優秀な数字となる。ちなみに前走勝利していたのは14年勝ち馬のトーセンスターダムだけ。2着、3着に負けてしまった馬たちでこれだけ回収率が良いのは、能力の底が見えてしまったと判断する人が多いからだろう。今年はシンザン記念3着のウォーターリヒト、東スポ杯2歳S3着のファーヴェント、若駒S3着のブエナオンダがこの好走データに当てはまる。 【前走OP以上のクラスで3着以内だった出走予定馬】 ・ウォーターリヒト ・ファーヴェント ・ブエナオンダ