【阪神ジュベナイルF】調教も気性も文句なしの100点!陣営が語るコラソンビートの勝機
阪神ジュベナイルF コラソンビート 伊藤祥徳調教助手 ――前走の京王杯2歳ステークスはレコード勝ちを収めました。レースを振り返ってください。 伊藤助手(以下、伊):集中力が高い馬で、牡馬のなかに紅一点という状況でも自分自身の持っている力をしっかり発揮して、上手に競馬をしてくれたと思います。戸崎騎手と横山武騎手が一戦ごと丁寧に競馬を教えてきてくれたことがあのようなパフォーマンスに繋がったと思いますし、そういう積み重ねを感じられて嬉しいです。 ――この中間の過ごし方を教えてください。 伊:前走後は休みを挟んでしっかりオンオフの切り替えをしてあげたかったので、短期放牧に出しました。頭が良い子なので牧場ではリラックスして過ごしますし、帰厩して1本時計を出せば競馬が近づいてることを察知しますからね。短期放牧を挟んでリラックスしたことで、気持ちのメリハリを作ってあげられていると思います。 ――11/29(水)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。 伊:前に2頭置いてそれを追いかける形で、ジョッキーに右回りでの走りのフォームや加速度、反応などを確認してもらいました。徐々にラップを上げながら4コーナー辺りで差を詰めていって、直線では目を見張る動きを見せていました。1週前追い切りとしては100点です。ジョッキーも好感触を掴んでくれたようです。 ――初の関西圏への遠征です。阪神マイル適性についての見通しは。 伊:輸送を考慮して最終追い切りはムリをしない予定ですしカイバをよく食べてくれる子なので、精神的に落ち着いていってくれれば関西圏への輸送も問題ないと思います。 競馬では左回りしか使っていませんが調教での右回りの走りもスムーズですし、東京で好走しているように広いコースの方が得意だと思うので、阪神外回りは優位に働くと思っています。 ――レースへの意気込みをお願いします。 伊:前に行って良し、後ろから行って良し、中団からも競馬が出来る、と引き出しが多く、コントロールの融通が利いて走りどころも分かっている頭の良い子です。中団で脚をしっかり溜めて終いに良い脚を使った前走の勝ち方からマイルでもやれるイメージを持てましたし、大きなチャンスだと期待しています。 ただG1とはそんなに甘いタイトルではないことも分かっているので、馬の一挙手一投足をしっかり見ながら本番までの日々を大事に過ごしていきたいです。
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