原田泰造“誠”の「男は男らしく」という古い固定観念にあきれてしまう<おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!>
原田泰造が主演を務めるドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」(毎週土曜夜11:40-0:35、フジテレビ系)の第1話が1月6日に放送された。誠(原田)が「男は!男らしく!」と言う姿が描かれ、あまりに古い固定観念にとらわれている様子にあきれてしまった。(以下、作品のネタバレを含みます) 【写真】愛犬・カルロスを抱えて悲しそうな表情を浮かべる原田泰造“誠” ■偏見だらけの“おっさん”が古い常識のアップデートに奮闘 同作は、練馬ジムの同名漫画が原作のホームコメディー。「男は男らしくあるべき!」という古い価値観を持つ沖田誠(原田)は、家族からは「堅物」と嫌われ、デリカシーのない言動で会社の部下からも敬遠されている。 そんな偏見だらけの“おっさん”である誠に、二回り以上年下のゲイの友達ができたことで、これまでの古い常識がアップデートされていく。愛する家族のため、そして、周囲の愛すべき仲間たちのため、 誠の奮闘劇が始まる。 物語を導くゲイの青年・五十嵐大地役をFANTASTICS・中島颯太が演じる他、誠の息子でアップデートのきっかけとなる一言を誠にぶつける息子・沖田翔役を城桧吏が、デリカシーのない誠に反発する大学生の娘・沖田萌役を大原梓が務める。 また、昭和世代からは、大地の母親・五十嵐美穂子役に松下由樹、堅苦しい夫を半ば諦めていた妻・沖田美香役に富田靖子と演技派2人がそろい、大人の女性目線からも昭和のダメオヤジを叱咤(しった)激励する。 ■誠は職場でデリカシーのない発言をする そのデリカシーのない言動のせいで家族や会社の部下たちに疎まれている昭和生まれの51才の沖田誠。ある日、誠は職場で女性社員にお茶をいれてくれるように頼む。女性社員が手を離せない様子で「今ですか?」と困っていると、そばに居た男性社員が「俺がやります」と言って立ち上がろうとする。 しかし、誠は「いいよ!お茶は女の人がいれたほうがおいしいだろ」と言ってのける。女性社員は仕方なく、代わりにお茶を入れてくれようとした男性社員に「いいよ、やる」と声を掛ける。 ■誠「おまえ、男だろ!押しが弱くてどうする!」 ある時、誠は若い男性社員を「は?契約取れなかった!?」と非難すると、男性社員は「あちらがあまり乗り気じゃなかったんで、強く勧めるのもなぁって」と答える。すると誠は「おまえ、男だろ!押しが弱くてどうする!」と声を荒らげた。男性社員がすみませんでしたと謝ると、「もういいよ」と投げやりに言う誠。男性社員が失礼しますと去ると、なおも「失礼しますじゃないよ、おまえは」と渋い顔をする。 夜、誠が家に帰って「ただいま」と声を掛けると、妻・美香と娘・萌はアイドルが出演しているテレビ番組に夢中で、テレビを見たままおざなりに「おかえり~」と言う。誠はその様子を見て、「こんな女みたいな男、どこがいいんだか」と愚痴を言い、美香と萌は誠をにらみつけ、美香は「萌、無視よ、無視!」と萌に言う。 誠が「男は!男らしく!」と言ってビールを飲むと、愛犬のカルロスにもほえられてしまうのだった。昭和生まれとは言え、あまりに古い固定観念に囚われている誠にあきれてしまうが、逆にこんな彼が変わっていく様子がこれから見られるのかと思うとワクワクできた。 ◆構成・文=牧島史佳