みどりの窓口復活、50駅に拡大 仙台、長野など JR東日本
JR東日本の喜勢陽一社長は4日、お盆の繁忙期に合わせて復活させるみどりの窓口の駅数について、当初計画の15駅から50駅に拡大すると発表した。首都圏だけでなく、仙台や長野、郡山駅(福島県)なども対象とする。 窓口を復活させる期間は、お盆シーズンに乗車する切符の販売が始まる今月9日から10日間ほどを軸に臨機応変に対応するという。窓口の数を減らした蒲田、登戸、武蔵溝ノ口、仙台など44駅については、混雑状況に応じて窓口を最大50カ所増やす。窓口を全廃した川口、北朝霞、南越谷、川越、久喜、北千住の6駅は、臨時窓口を設ける。 また、混雑時に駅員らを配置して指定席券売機の操作をサポートさせるほか、順番待ちの人数がスマホなどでわかるサービスを導入するという。 喜勢社長は「これまでの利用状況を見てさらに窓口を増やすべきだと考え、要員態勢を整えた」と話した。 JR東は2021年、当時管内440駅にあったみどりの窓口を25年までに140駅に減らす計画を発表し、今年4月時点で209駅にまで減らした。一方、窓口では大行列が目立つようになり、利用者から不満の声が上がっていた。喜勢社長は5月、削減方針をいったん凍結し、繁忙期に一部を復活させる方針を示していた。(細沢礼輝)
朝日新聞社