松山・城山土砂崩れ 2大学含む文京地区、避難続く学生も(愛媛)
12日未明、愛媛県の松山城城山の斜面が崩れ、松山市緑町1丁目の住宅が巻き込まれた土砂災害の現場は市中心部で、愛媛大や松山大がある文京地区に近い。1人暮らしの学生世帯も多く、発生5日目の16日も避難生活を余儀なくされている学生がいる。 愛媛大によると、緑町やその周辺に約640人の学生が暮らし、27人が16日現在も自宅外で生活しているという。発生当日の12日に松山市道後樋又にある職員会館を一時避難所として希望者を募集。学生5人と職員1人を職員会館で受け入れ、定員に達したため募集を締め切ったという。現在も同会館に2人が残っているほか、25人が公民館や友人宅、実家で過ごしていると説明する。愛媛大は「学生寮(同市御幸2丁目)の空き室の利用や、金銭面での支援などを検討中」としている。 現場周辺に約150人の学生が暮らす松山大では、12日の授業を休講にした。メールや電話で安否確認し、そのうち緊急避難が必要と思われる35人前後を対象に学内で宿泊ができる施設や市内のホテルを用意、数人が避難した。松山大によると、友人宅で過ごしたり、実家に帰省したりする学生もおり、今後も宿泊場所を用意する方針。「対象者以外でも不安を感じる学生に可能な限り対応する」としている。
愛媛新聞社