歯打ち軽快、厄払い 八戸・法霊神楽の春祈祷
八戸市の龗(おがみ)神社に伝わる法霊神楽による春祈祷(きとう)が8日、市内で始まった。獅子頭を持った一行が店舗や家を回り、笛や太鼓の音とともに、軽快な歯打ちを響かせながら厄払いをした。 昨年は新型コロナウイルスでの中断を挟んで4年ぶりに再開し、1月から3月上旬にかけて市内の個人宅や事業所などを回った。今年も3月上旬まで、同神社の氏子を中心に市内全域を回る予定という。 青空が広がった同日午前10時ごろ、一行は同神社の境内で出発の歯打ちを行った。早速、獅子頭で居合わせた参拝客の頭と肩をかんで回った。 続いて神社周辺を歩いて巡り、商売繁盛や無病息災を祈願。男女カットインアカサカの赤坂憲法さん(43)は「春祈祷をしてもらい、気持ちを新たに一年頑張りたい」とほほ笑んだ。 同神楽保存会理事の天摩譲さん(60)は「昨年回った所から『また来てほしい』と要望を受けている。期待に応えられるよう努力したい」と力を込めた。
デーリー東北新聞社