絶対に「交通事故」を起こさない!! トラックの飲酒運転・重大事故急増でトラック協会が安全対策徹底を呼び掛け
「プラン2025」達成は絶望的?
言うまでもなく、飲酒運転は決して許されない犯罪だ。全ト協は飲酒運転を反社会的行為と位置づけ、トラック運送業から根絶することを目指している。それにもかかわらず2023年には飲酒運転人身事故が急増した。23件という件数は、「プラン2025」のスタート以来最悪の数値だ。 死亡・重傷事故の合計件数も、下げ止まりどころか増加に転じており、目標値には程遠い。事業用トラック1万台当たりの死者数と重傷者数の合計は8.6人で、こちらも目標である「6.5人」とは大きな開きがある。プラン2025の数値目標達成はかなり困難な状況になっている。 (なお、2020年度を目標年度とする「プラン2020」も目標未達であった) コロナ禍では、物流を担い産業活動や国民生活を支えるトラックドライバーが「エッセンシャルワーカー」として注目されたが、「物流の2024年問題」に代表されるように、トラック運送業は深刻な人手不足に陥っている。 担い手不足で人材を選べる状況ではないとはいえ、重大事故や飲酒運転の急増は、「プロドライバー」に対する社会の信頼を崩壊させる。本来ハンドルを握るべきではない人物は業界から排除しなければならない。関係者は事故防止に向けてより一層真剣に取り組む必要がある。