南部鉄器の魅力発信 即売や展示 奥州でまつり【岩手】
第45回奥州市南部鉄器まつり(実行委主催)は5日、同市水沢羽田町の市鋳物技術交流センターと市伝統産業会館で始まった。同市が誇る伝統工芸品・南部鉄器を広くアピールする年に1度の催し。最大4割引きで販売している即売会や奥州南部鉄器展、料理教室などが多彩に催され、全国からの鉄器ファンでにぎわいを見せている。6日まで。 消費者に南部鉄器の良さを認識してもらい、販路と需要の拡大を図り、鋳物産業の活性化を目指す恒例行事。今回は「千年の技 芽吹く」をテーマに、水沢鋳物工業協同組合の加盟事業所が軒を連ね、鉄瓶や鉄鍋、急須などをサービス価格で販売した。 会場は目当ての商品を買い求める人たちで混雑。体験型イベントも人気で全国弁慶鉄下駄飛ばし大会や鉄器つり大会、アルミ鋳物作りなどが催され、子どもたちの声が響いた。実行委員長で同組合の及川貢基理事長は「ここでしか買えない商品や復刻商品を用意した出店者もある。会場に足を運んでもらい、お気に入りの鉄器を購入してほしい」と来場を呼び掛けている。 同センターとJR水沢江刺駅前の同会館では、同市出身で米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(花巻東高出)の握手像も展示されている。 最終日は午前9時~午後4時。南部鉄器即売会や展示のほか、鉄神ガンライザーNEO撮影会、豚汁のサービス、市内厄年連・年祝連(としいわいれん)の演舞などが予定されている。