ヤクルト・吉村貢司郎、1球に泣く 7回101球の熱投も実らず…3度目3連敗で借金「5」
(セ・リーグ、ヤクルト0-2広島、3回戦、広島3勝、23日、神宮)六回まで手に汗握る投手戦を繰り広げてきたが、一発に泣いた。ヤクルト・吉村貢司郎投手(26)は7回101球を投げ、5安打2失点で2敗目(1勝)。先制2ランを許した宇草への一球を悔やんだ。 「悔いが残る一球だった。一発が一番駄目な場面。根気強く投げられなかった」 床田との投げ合い。無四球でテンポよく投げ、六回まで三塁すら踏ませなかったが、0-0の七回につかまった。2死一塁で7番の宇草に右越えの先制2ランを浴びた。「強さを出す気持ちで投げた」という真ん中寄りの直球を捉えられ「悔しいですね。コメントがまとまらない」。言葉の節々から悔いがにじんだ。 東芝からドラフト1位で入団して2年目。将来のエースと期待され、前半の山場といえる9連戦の初戦を託されたが、白星はつかめず。高津監督は「あとひと踏ん張りできるかどうかというところ」と課題を指摘した上で「全体的には真っすぐの切れ、変化球、コントロール、非常によかった」とたたえた。 チームは3度目の3連敗で最下位に沈む。吉村は「自分のやることは変わらない。反省して生かしていければ」とリベンジを誓った。(武田千怜)